2021年のF1世界選手権 第5戦 F1モナコGPのフリー走行3回目が5月22日(土)にモンテカルロ市街地サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が最速タイムをマークした。F1モナコGPは、木曜日にフリー走行1・2が行われ、金曜日は休息日という変則的なスケジュール。F1チームは、丸一日を初日のセッションのデータの分析と調整に当て、土曜日のセッションに挑む。
午前中の雨に行われたFIA-F2のレース2はウェットコンディションで行われたが、F1のセッションまでにコースは乾き、ドライコンディションで60分間のFP3セッションはスタートした。今年は、初日のセッション時間が60分ずつに短縮するために各チームがデータ取りのためにセッション開始時から多くの走行を行っているが、最終プラクティスは、確認作業と仕上げがメインとなるため、スローなスタートとなっている。セルジオ・ペレス(レッドブル)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、ウィリアムズ勢がミディアム、ハース勢がハード、それ以外はソフトタイヤを装着して走行を開始。ショートランで一通りタイムを出した後、各チームはロングラン並行する。この時点でトップに立ったのはフェラーリのカルロス・サインツ(1分11秒452)。マックス・フェルスタッペンが0.033秒差で続く。各チームがロングランを行っていた残り20分を過ぎたあたりで、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)がクラッシュ。赤旗中断となるが、迅速な撤去でセッションは再開する。このタイミングで各チームはソフトタイヤに履き替えてコースイン。コース上が込み合うなか、予選にむけて最後のショートラップを実施する。しかし、残り数分でミック・シューマッハ(ハース)が初日に続いて再びクラッシュ。マシンを破損させ、赤旗中断のままセッションは終了となる。これにより、最後にアタックできないドライバーもいた。フリー走行3回目のトップタイムを記録したのはマックス・フェルスタッペン。初日の走行後は『遅すぎる』と語っていたフェルスタッペンだが、1分11秒294をマーク。修正は順調に進んでいるようだ。チームメイトのセルジオ・ペレスは0.523秒差の5番手につけた。2番手には0.047秒の僅差でカルロス・サインツ、3番手にはチームメイトのシャルル・ルクレールがトップから0.258秒差で続き、初日の好調そのままに強力なパフォーマンスを見せている。4番手にはメルセデスのバルテリ・ボッタス。トップとは0.471秒差。チームメイトのルイス・ハミルトンは7番手だが、ボッタスがタイムを出せていることを考えれば、同様のポテンシャルはあるだろう。アルファタウリ・ホンダF1は、ピエール・ガスリーが9番手。前日のFP2で不必要なクラッシュを喫して、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーに叱責された角田裕毅は、慎重な走りか、19番手で予選前のセッションを終えた。F1モナコGPの予選はこの後22時(現地時間15時)から行われる。2021年 第5戦 F1モナコGP フリー走行3回目 結果・タイム 順位NoドライバーチームベストタイムGAP周回133マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ1分11秒294 19255カルロス・サインツフェラーリ1分11秒3410.04728316シャルル・ルクレールフェラーリ1分11秒5520.25827477バルテリ・ボッタスメルセデス1分11秒7650.47121511セルジオ・ペレスレッドブル・ホンダ1分11秒8170.5231864ランド・ノリスマクラーレン1分11秒9880.69420744ルイス・ハミルトンメルセデス1分12秒0200.7262087キミ・ライコネンアルファロメオ1分12秒2981.00425910ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1分12秒3571.06328105セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1分12秒5371.243241199アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分12秒5391.245211218ランス・ストロールアストンマーティン1分12秒7001.40622133ダニエル・リカルドマクラーレン1分12秒9591.665251447ミック・シューマッハハース1分13秒1391.845211514フェルナンド・アロンソアルピーヌ1分13秒3292.03519169ニキータ・マゼピンハース1分13秒3902.096201763ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分13秒4472.15329186ニコラス・ラティフィウィリアムズ1分13秒4752.181221926角田裕毅アルファタウリ・ホンダ1分13秒5222.228302031エステバン・オコンアルピーヌ1分13秒6142.32018
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