2019年のF1世界選手権 第18戦 メキシコGPの予選が10月26日(土)にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得した。標高2000m以上に位置するエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、空気の薄さによってモナコレベルのウイングをつけてもモンツァ程度のダウンフォースしか得られない特殊なサーキット。エンジンの燃焼が落ちるため、ロングストレートではMGU-Hがカギになる。
ピレリはC2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)というコンパウンドが選択している。午前中は前夜の雨によって濡れた路面でFP3が開始したが、現地時間13時のエルマノス・ロドリゲス・サーキットはドライコンディション。気温19.8度、路面温度32.8度で予選セッションはスタートした。予選Q3では2回目のアタックでバルテリ・ボッタス(メルセデス)がクラッシュ。ダブルイエローが提示された。ポールポジションを獲得したのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタエッペン。下馬評ではフェラーリが圧倒的に有利とされていた。初日のフリー走行ではセバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録し、2番手のフェルスタッペンは“フェラーリは速すぎる”“ポールを争うことができるとは思っていない”と諦めムードだった。午前中のフリー走行3回目でもフェラーリがトップタイムをマークして午後の予選を迎えた。予選Q1ではマックス・フェルスタッペンがトップ通過。2番手にもアレクサンダー・アルボンが続き、レッドブル・ホンダが突然速さをみせる。Q2をミディアムタイヤで通過したフェルスタッペンは、Q3の1回目のアタックで1分14秒910を記録してトップに立つ。2番手のシャルル・ルクレールとの差は0.114秒差、3番手のセバスチャン・ベッテルとの差は0260秒差だった。迎えた最終アタック。メルセデスのバルテリ・ボッタスが最終コーナーでクラッシュ。ダブルイエローが振られて後続のマシンはタイムを更新することができず、マックス・フェルスタッペンの今季2度目のポールポジション獲得が決まった。ホンダとしてはF1メキシコGPでポールポジションを獲得するのは1990年のゲルハルト・ベルガー以来。その時は現テクニカルディレクターの田辺豊治がエンジニアを務めていた。2番手はシャルル・ルクレール、3番手にはセバスチャン・ベッテルとフェラーリ勢が続いた。ホンダF1エンジン勢は全4台がQ3に進出。レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルホンは初めてのサーキットで予選自己ベストとなる5番手。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは9番手、腹を壊し、熱があったピエール・ガスリーは10番手で予選を終えた。F1メキシコGPの決勝レースは10月27日(日)の28:10(現地時間 13:10)にスタートが切れられる。2019年 第18戦 F1メキシコGP 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q3133マックス・フェルスタッペンレッドブル1分15秒9491分16秒1361分14秒758216シャルル・ルクレールフェラーリ1分16秒3641分16秒2191分15秒02435セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分16秒6961分15秒9141分15秒170444ルイス・ハミルトンメルセデス1分16秒4241分15秒7211分15秒262523アレクサンダー・アルボンレッドブル1分16秒1751分16秒5741分15秒336677バルテリ・ボッタスメルセデス1分17秒0621分15秒8521分15秒338755カルロス・サインツマクラーレン1分17秒0441分16秒2671分16秒01484ランド・ノリスマクラーレン1分17秒0921分16秒4471分16秒322926ダニール・クビアトトロロッソ・ホンダ1分17秒0411分16秒6571分16秒4671010ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分17秒0651分16秒6791分16秒5861111セルジオ・ペレスレーシングポイント1分17秒4651分16秒687 1227ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分17秒6081分16秒885 133ダニエル・リカルドルノー1分17秒2701分16秒933 147キミ・ライコネンアルファロメオ1分17秒2251分16秒967 1599アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分17秒7941分17秒269 1618ランス・ストロールレーシングポイント1分18秒065 1720ケビン・マグヌッセンハース1分18秒436 188ロマン・グロージャンハース1分18秒599 1963ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分18秒823 2040ロバート・クビサウィリアムズ1分20秒179