2019年のF1世界選手権 第4戦 アゼルバイジャンGPの予選が4月27日(土)にバクー市街地サーキットで行われ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がポールポジション(PP)を獲得。2番手にもルイス・ハミルトンが続き、メルセデスがフロントローを独占した。“スペック2”エンジンを投入したホンダ勢は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが4番手、ピエール・ガスリーが15番手。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが6番手、アレクサンダー・アルボンが13番手で予選を終えた。
第4戦の舞台となるのペルシャ語で“風の街”を意味するバクー。舞台となるバクー市街地コースは、序盤と終盤の高速エリアの間に驚くほどトラック幅の狭い市街地エリアが挟まれ、歴史あるエリアと新しいエリアがミックスされている。ピットストレートはレース中に最もスピードが出るエリアでもある。グランドスタンド前の2.1kmのストレートはマシンのパワー差が顕著にあらわれる。金曜日のフリー走行からクラッシュによる赤旗が多かった週末だが、予選でもそれの傾向は続き、様々なドラマを生んだセッションとなった。現地時間17時。気温16℃、路面温度37℃のドライコンディションで予選はスタートしたが、2度の赤旗中断によって気温は大きく下がっていくことにある。予選Q1終了間際にロバート・クビサ(ウィリアムズ)がターン8でクラッシュ。予選Q2ではポールポジション候補だったシャルル・ルクレール(フェラーリ)がクラッシュ。それぞれバリアの修復とコース清掃に多くの時間を要し、定刻よりも1時間遅くにセッションは終了することになった。ポールポジションを獲得したのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。Q3の最後のアタックで1分40秒495をマーク。通算8回目、前戦中国GPに続いて今季2度目のポールポジションを獲得した。2番手にも0.059秒差でルイス・ハミルトンが続き、メルセデスが今季3度目となるポールポジションを獲得した。3番手には0.302秒差でセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、4番手には0.574秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続き、2列目に並ぶことになった。6番手のダニール・クビアトは、トロロッソ・ホンダとして初のQ3進出。8番手のアントニオ・ジョビナッツィはF1でQ3初進出となり、チームメイトのキミ・ライコネンを上回った。2019年 第4戦 F1アゼルバイジャンGP 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q3177バルテリ・ボッタスメルセデス1分42秒0261分41秒5001分40秒495244ルイス・ハミルトンメルセデス1分41秒6141分41秒5801分40秒55435セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分42秒0421分41秒8891分40秒797433マックス・フェルスタッペンレッドブル1分41秒7271分41秒3881分41秒069511セルジオ・ペレスレーシングポイント1分42秒2491分41秒8701分41秒593626ダニール・クビアトトロロッソ・ホンダ1分42秒3241分42秒2211分41秒68174ランド・ノリスマクラーレン1分42秒3711分42秒0841分41秒886899アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分42秒1401分42秒3811分42秒42497キミ・ライコネンアルファロメオ1分42秒0591分42秒0821分43秒0681016シャルル・ルクレールフェラーリ1分41秒4261分41秒995No Time1155カルロス・サインツマクラーレン1分41秒9361分42秒381 123ダニエル・リカルドルノー1分42秒4861分42秒398 1323アレクサンダー・アルボントロロッソ・ホンダ1分42秒1541分42秒494 1420ケビン・マグヌッセンハース1分42秒3821分42秒699 1510ピエール・ガスリーレッドブル1分41秒335  1618ランス・ストロールレーシングポイント1分42秒630  178ロマン・グロージャンハース1分43秒407  1827ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分43秒427  1963ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分45秒062  2088ロバート・クビサウィリアムズ1分45秒455   【Q1】18分間のQ1セッションはスタート。ウィリアムズのジョージ・ラッセルが真っ先にコースイン。クラッシュによる中断を警戒してか、多くのマシンが序盤からソフトタイヤでアタックを開始した。 序盤はルイス・ハミルトン(メルセデス)がターン3でオーバーシュート、ランス・ストロール(レーシングポイント)がウオールに強めにヒットする場面も。レッドブル・ホンダの2台だけは、遅れてコースインする。全車がタイムを記録した時点でトップに立ったのはシャルル・ルクレール。1分41秒424を記録。2番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)とは0.600秒差がついている。終了間際、ロバート・クビサ(ウィリアムズ)がターン8でクラッシュ。赤旗中断となってセッションは終了。Q1をトップで通過したのはレッドブル・ホンダのピエール・ガスリー。1分41秒335をマークした。Q1でノックアウトとなったのはランス・ストロール、ロマン・グロージャン(ハース)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、ウィリアムズの2台となった。【Q2】Q1終了間際のロバート・クビサ(ウィリアムズ)のクラッシュによるバリアの修復とコースの清掃のためにQ2は開始が30分以上延期。15分間のQ2ではコース上は西日が強くなり、路面温度は32℃まで低下している。 フェラーリのシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルはミディアムタイヤでコースイン。しかし、5番手タイムを記録していたルクレールが、Q1のクビサと同じターン8でクラッシュ。セッションは赤旗中断となった。ベッテルはソストでタイムを更新。ここまで速さを見せていたフェラーリの戦略が再び裏目に出る。Q2をトップで通過したのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。2番手にはバルテリ・ボッタス、3番手にはルイス・ハミルトンが続いた。Q2でノックアウトとなったのはカルロス・サインツ(マクラーレン)、ダニエル・リカルド(ルノー)、アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダの5台。フリー走行2回目で計量の指示に従わなかったことでピットレーンスタートが決定しているピエール・ガスリーはタイムアタックを行わずにセッションを終えた。【Q3】12分間のQ3。マックス・フェルスタッペンが最初にコースイン。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が1回目のアタックで1分40秒703でトップに立ち、マックス・フェルスタッペンが1分41秒069で2番手に続く。フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは2回目のアタックを行わず、2人のポールの可能性はなくなった。2回目のアタックでルイス・ハミルトンがタイムを更新。しかし、そのタイムをバルテリ・ボッタスが0.059秒上回り、今季2度目のポールポジションを獲得。メルセデスは今季3度目の...
全文を読む