2019年のF1世界選手権 第1戦 オーストラリアGPの予選が3月16日(土)にメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。2番手にもバルテリ・ボッタスが続いて、メルセデスがフロントローを独占。ホンダ勢は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが4番手、ピエール・ガスリーが17番手。トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンが13番手、ダニール・クビアトが15番手で予選セッションを終えた。
2019年のF1マシンの実力が発揮される開幕戦の予選がいよいよ開始。舞台はアルバート・パーク・サーキットは、湖を取り囲むような設計となっているストリートサーキット。一年の大半は一般の人々が自由に遊び、一般車両も通行できる公園のため、路面が滑りやすく、各ドライバーは苦戦を強いられる。現地時間17時。気温22℃、路面温度39℃のドライコンディションで予選セッションはスタート。ピレリは、F1オーストラリアGPにC2(ハード/ホワイト)、C3(ミディアム/イエロー)、C4(ソフト/レッド)を選択。これは2018年のミディアム、ソフト、ウルトラソフトに相当する。予選Q3ではソフトタイヤの使用が義務付けられる。2019年最初のポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。昨年、自身が記録したコースレコード(1分21秒164)を更新する1分20秒486を記録した。2番手にも0.112秒差でバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがフロントローを独占。3番手にはトップから0.704秒差でフェラーリのセバスチャン・ベッテルが続いた。冬季テストで好パフォーマンスを発揮し、ルイス・ハミルトンは“フェラーリの方が0.5秒は速い”と語っていたが、実際の勢力図は逆だった。4番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。フェラーリとの差は0.13秒。シャルル・ルクレールを上回ってフェラーリ勢に割って入り、ホンダのF1エンジンで臨んだ最初の予選でまずまずの結果を残した。ベスト・オブ・ザ・レストのポジションを獲得したのはハース勢。ロマン・グロージャンが6番手、ケビン・マグヌッセンが7番手につけ、中団勢のなかで一歩リードをは果たした。8番手にはマクラーレンのルーキー、ランド・ノリス、9番手にはキミ・ライコネン(アルファロメオ)、10番手にはセルジオ・ペレス(レーシングポイント)が続いた。残りのホンダ勢では、レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーがQ1で敗退して17番手、トロロッソ・ホンダは2台揃ってQ2進出を果たし、アレクサンダー・アルボンが13番手、ダニール・クビアトが15番手だった。F1オーストラリアGPの決勝は3月17日(日)の14時10分(現地時間16時10分)にスタートが切られる。2019年 開幕戦 F1オーストラリアグランプリ 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q3144ルイス・ハミルトンメルセデス1分22秒0431分21秒0141分20秒486277バルテリ・ボッタスメルセデス1分22秒3671分21秒1931分20秒59835セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分22秒8761分21秒9121分21秒190433マックス・フェルスタッペンレッドブル1分22秒7571分21秒6781分21秒320516シャルル・ルクレールフェラーリ1分22秒0171分21秒7391分21秒44268ロマン・グロージャンハース1分22秒9591分21秒8701分21秒826720ケビン・マグヌッセンハース1分22秒5191分22秒2211分22秒09984ランド・ノリスマクラーレン1分22秒5401分21秒4231分22秒30497キミ・ライコネンアルファロメオ1分22秒9661分21秒3491分22秒3141011セルジオ・ペレスレーシングポイント1分22秒8851分21秒5321分22秒7811127ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分22秒9081分21秒562 123ダニエル・リカルドルノー1分22秒9211分21秒70 1323アレクサンダー・アルボントロロッソ・ホンダ1分22秒7021分21秒636 1499アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分22秒4311分21秒714 1526ダニール・クビアトトロロッソ・ホンダ1分22秒5111分21秒774 1618ランス・ストロールレーシングポイント1分23秒017 1710ピエール・ガスリーレッドブル1分23秒020 1855カルロス・サインツマクラーレン1分23秒084 1963ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分24秒360 2088ロバート・クビサウィリアムズ1分26秒067 F1オーストラリアGP 予選の展開【Q1】18分間のQ1。真っ先にコースインしたのは、マクラーレンの最年少のルーキーであるランド・ノリス。フェラーリの2台はミディアムタイヤでコースインする。Q1でトップに立たのはフェラーリのシャルル・ルクレール。ソフトタイヤで1分22秒017をマーク。2番手には0.334秒差でバルテリ・ボッタス、3番手には0.833秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続いた。Q1でノックアウトなったのはランス・ストロール(レーシングポイント)、ピエール・ガスリー(レッドブル)、カルロス・サインツ(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、ロバート・クビサ(ウィリアムズ)の5名。【Q2】15分間のQ2。ルイス・ハミルトンが真っ先にコースインしてタイムを出しに行く。だが、路面はQ1同様に進化を続けている。Q2ではルイス・ハミルトンが昨年自身が記録したコースレコードを更新する1分21秒014でトップ通過。2番手にはバルテリ・ボッタス、3番手にはマックス・フェルスタッペンが続いた。ルノーの2台、トロロッソ・ホンダの2台、そして、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がノックアウトとなった。【Q3】12分間のQ3。まずはメルセデスのバルテリ・ボッタスがさらにコースレコードを更新する1分20秒598を記録。ルイス・ハミルトンが0.475秒差、セバスチャン・ベッテルが0.652秒差で続く。迎えた最終アタック。ルイス・ハミルトンがコースレコード(1分21秒164)をさらに更新する1分20秒486を記録した。2番手にも0.112秒差でバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがフロントローを独占した。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはフェラーリ勢の間に割って入り4番グリッドを獲得した。