2018年のF1世界選手権 第19戦 メキシコGPの予選が10月27日(土)にメキシコシティのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われ、ダニエル・リカルドがコースレコードを更新するタイムでポールポジションを獲得。2番手にはマックス・フェルスタッペンが続き、レッドブルがフロントローを独占した。トロロッソ・ホンダは、ブレンドン・ハートレーが14番手、ピエール・ガスリーが15番手で予選を終えた。
アメリカGPと連戦の開催となるF1メキシコGP。サーキット全長は4.305km、7つの左コーナーと10の右コーナーで構成される。コースは改修され、伝説的なペラルターダコーナーは姿を消してたが、最終コーナーからの1,314mのストレートは時速328kmを超える。標高2000メートルを超える高地の空気中の酸素は海抜0m地点に比べて78%しかなく、エンジン出力、空力それぞれに影響が生じ、他のサーキットとは異なる意味でのチーム戦略が要求される。ピレリは、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスに、スーパーソフト(赤)、ウルトラソフト(紫)、ハイパーソフト(ピンク)という最も柔らかい3種類のコンパウンドを選択。予選Q3ではハイパーソフトを使用しなければならない。ルイス・ハミルトンがタイトルに王手をかけているF1メキシコGP。ここまではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが全てのセッションでトップタイムを記録する好調ぶり。セバスチャン・ベッテルが2008年のイタリアGPで記録した21歳72日の最年少ポールポジション記録に期待がかかっている。予選開始時間となる13時は降水確率40%の曇り空。気温18.5℃、路面温度25.5℃のドライコンディションでセッションはスタート。フリー走行3回目の終盤にハイドロリックの故障でコース上でストップしたバルテリ・ボッタスは2時間のインターバルの間にパワーユニットを交換。すでに使用済みのユニットへの交換のためペナルティは科せられない。ポールポジションを獲得したのはレッドブルのダニエル・リカルド。コースレコードを更新する1分14秒759をマーク。今シーズン2回目、通算3回目のポールポジションを獲得した。2番手にはわずか0.026秒差でマックス・フェルスタッペン。自身初ポールポジションはまたもお預けとなった。レッドブルは今週末全てのセッションで1-2という好調ぶりでフロントローを独占した。3番手には0.135秒差でルイス・ハミルトン(メルセデス)、4番手にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が続いた。ハミルトンは決勝で7位以上に入れば、5度目のF1ワールドチャンピオンが確定する。3列目にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)とキミ・ライコネン(フェラーリ)が続き。ベスト・オブ・ザ・レストの4列目にはニコ・ヒュルケンベルグとカルロス・サインツのルノー勢が続く。トロロッソ・ホンダは揃ってQ2に進出。ブレンドン・ハートレーは14番手、グリッド降格が決定しているピエール・ガスリーはQ2でタイムを出さず15番手で予選を終えた。F1メキシコGP 決勝レースは10月28日(日)の21時10分(現地時間15時10分)から行われる。2018年 第19戦 F1メキシコGP 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q313ダニエル・リカルドレッドブル1分15秒8661分15秒8451分14秒759233マックス・フェルスタッペンレッドブル1分15秒7561分15秒6401分14秒785344ルイス・ハミルトンメルセデス1分15秒6731分15秒6441分14秒89445セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分16秒0891分15秒7151分14秒970577バルテリ・ボッタスメルセデス1分15秒5801分15秒9231分15秒16067キミ・ライコネンフェラーリ1分16秒4461分15秒9961分15秒330727ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分16秒4981分16秒1261分15秒827855カルロス・サインツルノー1分16秒8131分16秒1881分16秒084916シャルル・ルクレールザウバー1分16秒8621分16秒3201分16秒189109マーカス・エリクソンザウバー1分16秒7011分16秒6331分16秒5131131エステバン・オコンフォース・インディア1分16秒2521分16秒844 1214フェルナンド・アロンソマクラーレン1分16秒8571分16秒871 1311セルジオ・ペレスフォース・インディア1分16秒2421分17秒167 1428ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1分16秒6821分17秒184 1510ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分16秒828 168ロマン・グロージャンハース1分16秒911 172ストフェル・バンドーンマクラーレン1分16秒966 1820ケビン・マグヌッセンハース1分17秒599 1918ランス・ストロールウィリアムズ1分17秒689 2035セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1分17秒886 【Q1】18分間のQ1。まずはグリッド降格が決定しているトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーがハイパーソフトで真っ先にコースイン。メルセデスの2台はウルトラソフトで走行を開始している。Q1からコースレコード更新が連発。1回目のアタックでマックス・フェルスタッペンが1分15秒756をマーク。チームメイトのダニエル・リカルドも1分15秒台で続き、まずはレッドブルが速さを見せる。だが、2回目のアタックでハイパーソフトに履き替えたバルテリ・ボッタスが1分15秒580を記録してそれを上回り、2番手にもルイス・ハミルトンが続く。Q1ではハースの2台、ウィリアムズの2台、ストフェル・バンドーン(マクラーレン)がノックアウト。バンドーンはアロンソで23戦連続で予選で敗れている。【Q2】15分間のQ2。メルセデス、フェラーリ、レッドブルはウルトラソフトでアタックを行い順当にトップ6に並ぶ。フォースインディアは1回目のアタックをスーパーソフトで賭けに出るがノックアウトゾーンを抜け出せず、2回目のアタックではウルトラソフトを選択するもやはりトップ10には入れず。Q2ではフォースインディアの2台、フォースインディアの2台、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が脱落。グリッド降格が決定しているピエール・ガスリーはアタックを行わなかった。【Q3】12分間のQ3は、メルセデス、フェラーリ、レッドブル、ルノー、ザウバーの5チームによる争い。第1ラウンドではマックス・フェルスタッペンが1分14秒785を記録してトップに立つ。2番手には0.185秒差でフェラーリのセバスチャン・ベッテルが同じく1分14秒台で続く。マックス・フェルスタッペンの初ポールポジションかと思われたが、第2ラウンドではダニエル・リカルドが1分14秒759をマークしてポールポジションを獲得。フェルスタッペンは0.026秒及ばなかった。