2018年のF1世界選手権 第12戦 ハンガリーGPの予選が7月28日(土)にブダペストのハンガロリンクで行われた。雨に翻弄されることになった予選でルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得。バルテリ・ボッタスも2番手に続き、やや劣勢だったメルセデスがフロントローを獲得した。トロロッソ・ホンダは2台揃ってQ3進出。ピエール・ガスリーは6番手、ブレンドン・ハートレーはQ3初進出で8番グリッドを獲得した。
予選開始直前にハンガロリンクには雨が。雨は上がったが、気温は28℃、路面温度は36℃まで低下。降水確率は77%と再び雨が降る可能性があるなかで15時に予選セッションは開始。Q1では雨が来る前にタイムを出すために全車がインターミディエイトタイヤでコース上にステイアウトして改善する路面状況のなかでタイムを出していった。だが、路面はドライへと変化して順位が目まぐるしく変わる展開となる。Q2は逆の展開。雨が軽く振った状態でセッションはスタートしたが、終盤は強さを増す展開。序盤で勝負は決まり、対応が遅れたドライバーはフルウェットとなったコンディションでなす術はなかった。ダニエル・リカルドは痛いQ2敗退となった。Q3は完全なウェットコンディション。フルウェットタイヤでアタックが行われた。ポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。今シーズン5回目のポールポジション。2番手にもバルテリ・ボッタスが続いて、メルセデスがフロントローを独占。3番手にキミ・ライコネン、4番手にセバスチャン・ベッテルと2列目にはフェラーリの2台が並んだ。5番手はカルロス・サインツ(ルノー)、6番手はピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、7番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、8番手はブレンドン・ハートレー(トロロッソ・ホンダ)、9番手はケビン・マグヌッセン(ハース)、10番手はロマン・グロージャン(ハース)という結果になった。F1ハンガリーGP 決勝は、明日7月29日(日)の22時10分(現地時間15時10分)から行われる。2018年 第12戦 F1ハンガリーGP 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q3144ルイス・ハミルトンメルセデス1分17秒4191分31秒2421分35秒658277バルテリ・ボッタスメルセデス1分17秒1231分32秒0811分35秒91836キミ・ライコネンフェラーリ1分17秒5261分32秒7621分36秒18645セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分16秒6661分28秒6361分36秒210555カルロス・サインツルノー1分17秒8291分30秒7711分36秒743610ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分18秒5771分31秒2861分36秒591733マックス・フェルスタッペンレッドブル1分16秒9401分31秒1781分38秒032828ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1分18秒4291分32秒5901分38秒128920ケビン・マグヌッセンハース1分18秒3141分32秒9681分39秒958108ロマン・グロージャンハース1分17秒9011分33秒6501分40秒531114フェルナンド・アロンソマクラーレン1分18秒2081分35秒214 123ダニエル・リカルドレッドブル1分18秒5481分36秒442 1327ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分17秒9051分36秒506 149マーカス・エリクソンザウバー1分18秒6411分37秒075 1518ランス・ストロールウィリアムズ1分18秒560  162ストフェル・バンドーンマクラーレン1分18秒782  1716シャルル・ルクレールザウバー1分18秒817  1831エステバン・オコンフォース・インディア1分19秒142  1911セルジオ・ペレスフォース・インディア1分19秒200  2035セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1分19秒301  【Q1】18分間のQ1。雨は止み、路面はドライ方向に向かっているが、すぐに雨が降るとの予報もあり、全車がインターミディエイトを装着して雨が来る前に早めにタイムを出すためにピットレーンに並んだ。まずはセバスチャン・ベッテルがインターミディエイトで1分25秒176でトップ。徐々に路面はドライへと改善。ニコ・ヒュルケンベルグがウルトラソフトで1.977秒差の6番手タイムを記録している。その後、カルロス・サインツ、ケビン・マグヌッセンがウルトラソフトでインターを上回るタイムを出したことを皮切りに上位勢もドライに交換。ダニエル・リカルドは何故かソフトタイヤを選択。それ以外は全車がウルトラソフトでアタックを開始する。直後に再び軽い雨が降るもコンディションはドライのまま。タイヤ交換の判断が遅れたチーム、特にソフトを選択したダニエル・リカルドは時間と運との闘いとなる。Q1をトップ通過したの1分16秒666を記録したセバスチャン・ベッテル。ダニエル・リカルドもなんとか12番手タイムでQ1を突破する。ノックアウトとなったのはストフェル・バンドーン(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(ザウバー)、フォース・インディアの2位、セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)の5台となった。【Q2】15分間のQ2。コース上には再び雨の情報。セバスチャン・ベッテルはインターミディエイトを選択したが、他のドライバーはウルトラソフトで出ていく。その後、雨は強まってベッテルが正解。他のドライバーがインターに交換するためにピットインするなかで1分28秒636をマークする。その後、雨は強まり、他のドライバーは1分30秒を切ることができない。特に最終コーナーは激しい雨。ランス・ストロールがスピンを喫してフロントウイングを壊す。残り7分でケビン・マグヌッセンはフルウェットで出ていく。だが、雨は強さを増し、マグヌッセン以外、序盤にインターでタイムを記録した上位7名の上回るのは困難な状況。トロロッソ・ホンダは揃ってQ3進出。ブレンドン・ハートレーは初めてのQ3進出となった。Q2ではフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、ダニエル・リカルド(レッドブル)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、マーカス・エリクソン(ザウバー)、ランス・ストロール(ウィリアムズ)が姿を消した。【Q3】12分間のQ3。全ドライバーがフルウェットを装着してアタックを開始。まずはキミ・ライコネンが1分36秒186をマークしてトップに立つ。その後、新品にタイヤを交換したドライバーが2度目のアタックを開始する。最後の最後でルイス・ハミルトンがトップタイムを記録。今季5度目のポールポジションを獲得した。
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