2018年のF1世界選手権 第10戦 イギリスGPの予選が7月7日(土)にシルバーストン・サーキットで行われ、母国グランプリとなるルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得した。フリー走行3回目でクラッシュを喫したトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは予選を欠場。チームメイトのピエール・ガスリーは、FIAからサスペンション交換を義務付けられた。
また、フリー走行3回目の終盤ではセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が首の痛みを訴えており、予選には痛み止めの注射を打って挑んでいる。舞台となるシルバーストン・サーキットはF1カレンダー中で最も歴史があり、かつ最も高速なサーキットのひとつ。今年、サーキットは再舗装されたが、路面がさらにバンピーになったと話題になっている。また、暑い気温とホームストレートからターン2まで続く3つ目のDRSゾーンが追加されたことも注目のポイントとなっている。ピレリは、今回のF1イギリスGPにに今シーズン初めてハードタイヤ(アイスブルー)を投入。ミディアム(白)とソフト(黄)という硬いレンジの3種類のコンパウンドが選択されている。タイヤはトレッドの薄い新構造のものが持ち込まれている。現地時間14時。快晴に恵まれ、気温は25.8℃、路面温度は51.1℃まで上昇するなかで予選セッションはスタート。ポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。コースレコードを更新する1分25秒892をマーク。今季4度目、母国イギリスで4連続、自身76回目のポールポジションを獲得した。イギリスGPでは6回目。2番手には0.044秒差でセバスチャン・ベッテル、3番手には0.098秒差でキミ・ライコネンとコンマ1秒以内でフェラーリ勢が続いた。トップ3は1分25秒台に入れた。4番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)、5番手にはマックス・フェルスタッペン、6番手にはダニエル・リカルドとレッドブル勢が続いた。シャルル・ルクレール(ザウバー)は今季2度目のQ3進出を果たして9番手グリッドを獲得している。トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーがQ2で敗退して14番手。予選に参加できなかったブレンドン・ハートレーは20番グリッド(暫定)からスタートする。F1イギリスGPの決勝は7月8日(日)の22時10分(現地時間14時10分)から行われる。2018年 第10戦 F1イギリスGP 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q3144ルイス・ハミルトンメルセデス1分26秒8181分26秒2561分25秒89225セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分26秒5851分26秒3721分25秒93636キミ・ライコネンフェラーリ1分27秒5491分26秒4831分25秒990477バルテリ・ボッタスメルセデス1分27秒0251分26秒4131分26秒217533マックス・フェルスタッペンレッドブル1分27秒3091分27秒0131分26秒60663ダニエル・リカルドレッドブル1分27秒9791分27秒3691分27秒099720ケビン・マグヌッセンハース1分28秒1431分27秒7301分27秒24488ロマン・グロージャンハース1分28秒0861分27秒5221分27秒455916シャルル・ルクレールザウバー1分27秒9621分27秒7901分27秒8791031エステバン・オコンフォース・インディア1分28秒2791分27秒8431分28秒1941127ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分28秒0171分27秒901 1211セルジオ・ペレスフォース・インディア1分28秒2101分27秒928 1314フェルナンド・アロンソマクラーレン1分28秒1871分28秒139 1410ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分28秒3991分28秒343 159マーカス・エリクソンザウバー1分28秒2491分28秒391 1655カルロス・サインツルノー1分28秒456 172ストフェル・バンドーンマクラーレン1分29秒096 1835セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1分29秒252 18ランス・ストロールウィリアムズNO TIME 28ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダNO TIME 【Q1】18分間のQ1。ブレンドン・ハートレーのクラッシュによりFP3で走ることができず、セッション後にサスペンションを交換したトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが最初にコースイン。1分28秒895を記録する。その後、ランス・ストロール(ウィリアムズ)がターン6でスピン。グラベルでストップしたことでセッションは赤旗中断となった。再開後にはチームメイトのセルゲイ・シロトキンも似たようなスピンを喫したが、グラベルを脱出してガレージに戻る。Q1では、首に痛みを抱えるセバスチャン・ベッテルが1分26秒585をマークしてコースレコードを更新してトップで通過。2番手には0.233秒差でルイス・ハミルトン、3番手には0.440秒差でバルテリ・ボッタスとメルセデス勢が続いた。メルセデスの2台と5番手のキミ・ライコネンはミディアムでタイムを出している。ピエール・ガスリーは15番手でぎりぎりQ1を突破した。ノックアウトとなったのは、カルロス・サインツ(ルノー)、ストフェル・バンドーン(マクラーレン)、ウィリアムズの2台、そして、予選を欠場したブレンドン・ハートレー(トロロッソ・ホンダ)となった。カルロス・サインツは今季ここまで全てQ3に進出しており、初のQ1敗退となる。【Q2】15分間のQ2。全マシンがソフトタイヤでアタックを開始。上位勢は1回目のコースレコードをどんどん塗り替えていくが、2回目のアタックでは停滞。トップタイムはルイス・ハミルトンの1分26秒2566。2番手には0.116秒差でセバスチャン・ベッテル、3番手には0.157秒差でバルテリ・ボッタスが続いた。シャルル・ルクレールが9番手タイムで今季2度目のQ3進出を果たした。Q2でノックアウトとなったのはニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、マーカス・エリクソン(ザウバー)の5台。【Q3】12分間のQ3。路面温度は53℃。1回目のアタックでルイス・ハミルトンが1分25秒993で1分25秒台に突入。すぐさまセバスチャン・ベッテルが1分25秒936をマークして塗り替える。3番手のバルテリ・ボッタスは0.28秒差と二人の戦いになりそうだ。2回目のアタックではルイス・ハミルトンが1分25秒892をマーク。2番手には0.044秒差でセバスチャン・ベッテル、3番手には0.098秒差でキミ・ライコネンとコンマ1秒以内でフェラーリ勢が続いた。トップ3は1分25秒台に入れた。