2017年のF1世界選手権 第15戦 マレーシアグランプリの予選が30日(土)にセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得した。1999年から開催されてきたF1マレーシアGPだが、今年が最後の開催となる。ヘルマン・ティルケがはじめて手がけた5.543kmのセパン・インターナショナル・サーキットはドライバーにとって世界で最も刺激的なサーキットの一つとして認識されている。
現時間17時。気温32.3℃、路面温度48.4℃、湿度55%のドライコンディションで予選セッションはスタートした。ここまでの週末、メルセデスは1回もトップタイムを記録しておらず、フェラーリがやや有利の仕上がりで予選を迎えた。しかし、Q1ではセバスチャン・ベッテルのパワーユニットにトラブルが発生。走行中にターボ圧がかからなくなり、ピットに戻るもコース復帰することができず、まさかのQ1敗退という波乱の幕開けとなった。「モーターレーシングの一部だ。理想的ではない。特に適切なクルマがあるとき日はね。僕たちにとって残念だ」とセバスチャン・ベッテルはコメントしている。最後のF1マレーシアGPのポールポジションを獲得したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。予選までにしっかりとマシンを仕上げ、今シーズン9回目、通算70回目、マレーシアでは4年連続となるポールポジションを獲得した。2番手には0.045秒差でキミ・ライコネン(フェラーリ)、3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。マクラーレン・ホンダは、2台揃ってQ3に進出。ストフェル・バンドーンが7番手、フェルナンド・アロンソが10番手だった。注目のF1デビュー戦となったピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)はQ2で敗退して15番手だった。F1マレーシアGPの決勝は、10月1日(日)の16時(現地時間15時)から行われる。2017年 第15戦 F1マレーシアGP 予選 結果順位ドライバーチームQ1Q2Q31ルイス・ハミルトンメルセデス1分31秒6051分30秒9771分30秒0762キミ・ライコネンフェラーリ1分32秒2591分30秒9261分30秒1213マックス・フェルスタッペンレッドブル1分31秒9201分30秒9311分30秒5414ダニエル・リカルドレッドブル1分32秒4161分31秒0611分30秒5955バルテリ・ボッタスメルセデス1分32秒2541分30秒8031分30秒7586エステバン・オコンフォース・インディア1分32秒5271分31秒6511分31秒4787ストフェル・バンドーンマクラーレン1分32秒8381分31秒8481分31秒5828ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分32秒5861分31秒7781分31秒6079セルジオ・ペレスフォース・インディア1分32秒8681分31秒4841分31秒65810フェルナンド・アロンソマクラーレン1分33秒0491分32秒0101分31秒70411フェリペ・マッサウィリアムズ1分32秒2671分32秒034 12ランス・ストロールウィリアムズ1分33秒0001分32秒100 13ジョリオン・パーマールノー1分32秒5761分32秒307 14カルロス・サインツトロ・ロッソ1分32秒6501分32秒402 15ピエール・ガスリートロ・ロッソ1分32秒5471分32秒558 16ロマン・グロージャンハース1分33秒308 17ケビン・マグヌッセンハース1分33秒434 18パスカル・ウェーレインザウバー1分33秒483 19マーカス・エリクソンザウバー1分33秒970 セバスチャン・ベッテルフェラーリ ルイス・ハミルトン ポールポジションラップ (F1マレーシアGP)OO.ready(function() {window.pp = OO.Player.create("player", "Jna3d1YzE6UIokFrzqjGHeDxWt6gcz5y");});関連:【動画】 F1マレーシアGP 予選 ダイジェスト【Q1】ピレリは、F1シンガポールGPにミディアム、ソフト、スーパーソフトというコンパウンドを持ち込んでいる。ソフトとスーパーソフトのタイム差は大きいが、Q1ではメルセデス勢とフェラーリ勢、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がソフトタイヤでアタックを開始。Q1ではルイス・ハミルトンがソフトタイヤで1分31秒605を記録してトップ通過。2番手のマックス・フェルスタッペン、3番手のバルテリ・ボッタス、4番手のキミ・ライコネンとトップ4はソフトタイヤでQ1を通過した。デビュー戦となったピエール・ガスリーは8番手で通過した。Q1では、ハースの2台、ザウバーの2台、そして、セバスチャン・ベッテルが姿を消すことになった。FP3後にエンジンを交換したセバスチャン・ベッテルだが、ターボのブーストがかからないというトラブルが発生してタイムを記録できないままピットに戻る。そのままピットを出ることができず、まさかのQ1敗退、最後尾グリッドからスタートすることになった。【Q2】全車がスーパーソフトで走行。バルテリ・ボッタスが1分30秒803でトップ通過。2番手には0.123秒差でキミ・ライコネン、3番手には0.128秒差でマックス・フェルスタッペン、4番手には0.173秒差でルイス・ハミルトンが続いた。Q2ではウィリアムズの2台、ジョリオン・パーマー(ルノー)、そして、トロ・ロッソの2台が姿を消した。【Q3】まずはルイス・ハミルトンが最速タイムを記録(1分30秒076)。ライコネン、リカルド、フェルスタッペンという順で1回目のアタックを終える。2回目のアタックではキミ・ライコネンが0.045秒及ばず。最終的にルイス・ハミルトンの1回目のタイムがポールタイムとなった。