ルノーは、エンストンを拠点とするチームには、1500万ポンド(約21億4000万円)の投資を最大限に活用し、技術開発を改善するための“力”が欠けていたと語る。ルノーF1チームは、2019年のアップグレード、特にポール・リカールでのホームレースに投入したアップグレードを最大限に活用するのに苦労した。
それにより、ルノーはチーム組織を内部的に見直し、結果として何らかの再編が必要であると結論付けた。チームはスタッフをシャッフルするたけではんく、元マクラーレンのエンジニアであるパット・フライを幹部として雇っている。ルノーのF1チーム代表を務めるシリル・アビテブールは、ルノーが学んだ最も重要な教訓は、技術面でより強力な方向性が必要であるということだと語る。「チームの技術リーダーシップ、我々がまとめあげた全てのリソースを引き出す能力において、我々は何かを逃していた」とシリル・アビテブールは語る。「我々は数字について多くのことを話しているし、現在、エンストンにいる750人といった見出しとなる数字がある。それは巨大であり、1500万ポンドという多くの投資だ」「しかし、そのすべてが力によって動かされる必要がある。私はそう感じたし、我々は技術リーダーシップが少し弱いと感じた。それがパット(フライ)の採用に繋がった」シリル・アビテブールは、ルノーが困難な2019年シーズンを過ごすことになった理由には複数の要因が説明できると語る。「シーズン前半には、それなりのマシンがあったと思う」とシリル・アビテブールはコメント。「だが、ライバルに対する我々のマシンの理論的な競争力を考えれば、当時得られたはずの結果やポイントを獲得することができれなかったため、それはあまり目立たなかった」「信頼性、エンジン、現場のオペレーション、ピットストップや戦略でのちょっとしたことなど、その理由には様々だ」「加えて、ドライバーも少し要因だった。特にダニエル(リカルド)はクルマに慣れてきているところだった」「残念ながら、それなりの状態になったときにいくつかポイントを犠牲にした」シリル・アビテブールは、F1フランスGPでのアップグレードの失望が、シーズン中に治療することができなかったコンセプトの問題を強調し、それがマクラーレンがコンストラクターズ選手権4位を奪うためのドアを開いたと語る。「マシンの次のレベルに引き上げられると期待していたときに、実際には機能しなかった」とシリル・アビテブールは語る。「全体的な哲学という観点で行われた選択を考えれば、マシンの開発にはある種の制限があることが判明した。それはシーズン後半の話だった。より困難だったし、周りのチームに開発面で上回られてしまった」「加えて、マクラーレンは我々が果たしたそもそものエンジンの進歩、シーズン中に続けてきた進歩の恩恵を受けた」