ダニエル・リカルドは、ルノーの現在のF1マシン『R.S.19』はすでにポテンシャルの限界に達っしており、2020年F1マシン『R.S.20』はまったく新しい“空力哲学”を採用することになるだろうと語る。ルノーの2019年シーズンの出だしはチームやドライバーの期待に応えることができなかった。信頼性問題によって序盤戦は損なわれ、シャシーとしてのR.S.19のパフォーマンスも乏しく、ミッドフィールドの上位争いに加わることができなかった。
しかし、前戦F1イタリアGPでは、ダニエル・リカルドが4番グリッドを獲得して5位入賞。チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグも6位でフィニッシュするなど、ルノーがワークス復帰して以来のベストリザルトを達成した。だが、これらのパフォーマンスは、シャシー面のゲインというわけではなく、ヴィリー=シャティヨンのエンジン部門によって達成された改善によるところが大きかった。ダニエル・リカルドは、ルノーのエンジニアは、すでにR.S.19から最大限を引き出した可能性が高いと考えている。「チームと話をすると、マシンのベース、根本的な部分、ベースの方向性に僕たちは制限されているように思う」とダニエル・リカルドは BBC にコメント。「だから、僕たちは少し発展したはけど、到達してしまった。ピークだとは言いたくないけど、この哲学ではこれ以上発展することはできない」そのため、ルノーが改善されたパワーユニットのレベルまでシャシーを向上させるには、2020年F1マシン『R.S.20』のデザインの方向性を変える必要がある。「今のところ、来年を見ている限りでは、彼らはマシンの空力哲学全体を変えたいと思っているようだ」とダニエル・リカルドは語る。「マシンのこの部分、たとえば中央部分に焦点を当てて、中央に同じくらいのダウンフォースを生成しようとするのではなく、フロントに焦点を合わせる必要がある。最初は難しいかもしれないけど、より全体像としては、それから僕たちが“ポイント”と呼んでいるより多くのダウンフォースを得ることができるはずだ」
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