ルノーのF1チーム代表を務めるシリル・アビテブールは、マクラーレンがミッドフィールドを先導できるまで復活を遂げたのはルノーのパワーユニットも一因だと考えている。マクラーレンは、2018年にホンダからルノーのF1パワーユニットに変更。初年度は苦戦を強いられたが、2年目となる今年は3強チームに次ぐコンストラクターズ選手権4位まで競争力を取り戻している。
ルノーは、マクラーレンにわずかに下回っているが、F1イタリアGPのパフォーマンスはチームに新たな希望を与えるものだった。シリル・アビテブールは、ルノーのパワーユニットがマクラーレンの復調を後押ししたと語る。「やや複雑な状況ではあるが、マクラーレンの復活は、パワーユニット側とシャシー側の復活の組み合わせによるものであることは明らかだ」とシリル・アビテブールは語る。「特定の条件では彼らの方が良いシャシーを持っているが、全体的には我々の方が良いクルマを持っており、他の条件では良いシャシーを持っている」「それは事実だ。トラック特性、そして、トラックがもたらすチャンスを誰が掴むかが重要になってくると思う」シリル・アビテブールは、今年のチャンピオンシップでマクラーレンを倒すことは可能だと考えている。現時点でルノーとの差は18ポイントに縮まっている。「今年はでこぼこだった」とシリル・アビテブールは語る。「何度かポイントを獲得してチャンピオンシップに貢献するそれなりの結果を得られた機会があったが、多くの理由で実現しなかった。我々自身が原因のときもあれば、外部的な要因のときもあった。イタリアでは結果を邪魔するものは何もなかった。ふさわしい結果だ」「まず、彼らの方が厳しいそうだという理由でけで目標は再設定したくはないし、モンツァの土曜日の目標も4番手だった。そして、今日も目標は4番手のままだ」「我々は残り7戦でマクラーレンから18ポイント差であり、平均して彼らよりも3ポイント獲得していけば、それは完全に達成可能な差だ。彼らがの方が速いトラックはいくつかあると思っている。それは事実だ。だが、我々の方が速いトラックもいくつかある。我々がここまでイタリアを除いてできていなかった速さのあるときに多くのポイントを獲得することがとにかく必要だ。