ルノーのF1チーム代表を務めるシリル・アビテブールは、ベルギーとイタリアでの最近のパフォーマンスによってルノーのF1エンジンのゲインが明らかになったと語る。ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグは、F1ベルギーGPの予選で6番手タイムと7番手タイムを記録していたが、エンジンペナルティによるグリッド降格もあり、ニコ・ヒュルケンベルグの8位が最高位だった。
モンツァは、フェラーリが優勢なパワーサーキットだったが、セバスチャン・ベッテルの自滅もあり、ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグは5位と6位でチェッカーを受け、ルノーはワークス復帰以降のベストリザルトを達成した。レッドブルが、ルノーのF1エンジンを捨ててホンダに乗り換えた今年は、ルノーのF1エンジンに多くの精査が行われてきたたが、シリル・アビテブールは批評家たちに結果で答えられたと信じている。「エンジン側で行われた仕事が非常に明確になったと言っても本当に過言ではないと思う」とシリル・アビテブールはコメント。「我々はモントリオールでも競争力があったし、スパとモンツァではそれを明らに示すことができた」「クルマの弱点はまだここにあります。だからこそ、大喜びはしない。シーズン中にまだ厳しい時期が来ることを知っているからね。しかし、強みの示されたのは明らかだ。イタリアでそれが実証された」ルノーは、トップ3チームとの差を縮めることをシーズンの目標にして今年を開始したが、信頼性問題によって低迷。だが、今では4位のマクラーレンを上回ることができる位置までつけている。「今年はでこぼこだった。何度かポイントを獲得してチャンピオンシップに貢献するそれなりの結果を得られた機会があったが、多くの理由で実現しなかった。我々自身が原因のときもあれば、外部的な要因のときもあった。イタリアでは結果を邪魔するものは何もなかった。ふさわしい結果だ」