ルノーF1チームは、2019年F1マシン『R.S.19』を発表した。2016年に『ルノー・スポール・フォーミュラ1チーム』としてF1にワークス復帰したルノーは、今年から『ルノーF1チーム』として参戦。F1とルノーとの繋がりを強化し、トップ3チームとのギャップを縮めることを目指す。
ルノーF1チームは2月12日(金)、エンストンのファクトリーで2019年の体制発表会を開催。新車『R.S.19』を披露した。カラーリングはルノーのアイデンティティであるイエローとブラックを継続している。昨年、ルノーはコンストラクターズ選手権4位というワークス復帰以来のベストリザルトを達成。今年はオーバーテイクを改善するために新しい空力レギュレーションど導入され、フロントウイング、リアウイング、バージボード、ブレーキダクトといった重要なエリアが変更されるため、2018年のデザイン要素をキャリーオーバーできる範囲は少なくなっている。それでも、ルノーF1チームはより多くのパフォーマンスを見い出すためにパワーステアリングシステム以外はほぼ全ての設計を見直すことを選択。これまでの3年間を“構築”の期間として、今後は“攻撃”に転じると意気込んでいる。さらにエンジンも新設計。ルノーのF1エンジンは馬力面でホンダに逆転されたと報じられているが、2019年型F1エンジンはベンチマークとなっているメルセデスとフェラーリのパフォーマンス差を縮めるために新しいパワーユニットを開発。“2019年F1マシンとエンジンに期待されるゲインは、これまで冬の間に果たしたなかでも最大”だと自信を見せている。今年からルノーF1チームには、ニコ・ヒュルケンベルグのチームメイトとしてレッドブル・レーシングからダニエル・リカルドが加入。“オーバーテイカー”として知られるリカルドがヒュルケンベルグを相手にどのようなパフォーマンスを発揮するかも注目となる。昨シーズン限りでレッドブル・レーシングとのパートナーシップとの供給契約を終了したことで、2019年型F1パワーユニット『R.E.19』はワークスルノーとマクラーレンの2チームのみが使用する。