ルノーF1チームのエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、ニコ・ヒュルケンベルグは、今季のダニエル・リカルドの加入を“自分自身を証明するチャンス”として捉えていると語る。ニコ・ヒュルケンベルグは、F1のなかでも堅実で信頼性のあるパフォーマンスを評価されている。しかし、F1で8シーズンを過ごし、156戦を戦った今でも表彰台に上がれておらず、表彰台未登壇記録という不名誉な記録を更新し続けている。
2010年にウィリアムズでF1キャリアをスタートさせたニコ・ヒュルケンベルグは、2017年にルノーに加入。チームメイトのジョリオン・パーマーとカルロス・サインツの成績を上回ってきた。しかし、今年はダニエル・リカルドという複数回のグランプリウィナーが加入することになる。だが、マルチン・ブコウスキーは、ニコ・ヒュルケンベルグにとってそれは何の問題もないことだと語る。「昨年、カルロスは彼にとって良い推進力だったし、我々は2人のドライバーの相互作用にとても満足している」とマルチン・ブコウスキーは語る。「今後、非常に速いドライバー、レーサー、オーバーテイカーとしての評判があり、レースウィナーとして自分自身を証明してきたリカルドが加入することで、ニコとしても自分自身を証明するチャンスとして見ている」最近、ファンとのQ&Aのなかで、ニコ・ヒュルケンベルグは、ダニエル・リカルドの加入は“精神的にひどく落ち込んだ”と冗談で述べていた。「ダニエルのような力量のあるドライバーが加入することについて、ヒュルケンベルグの反応はまったく不満そうではなかった。彼はそれについてとても満足している。彼は自分の実力を示す大きなチャンスだと感じている」とマルチン・ブコウスキーは続ける。「同じチームでこれまで競合したことのない二人とも高い評価を得ている2人のドライバーの間には興味深い相互作用がある。だが、私はそれが問題のある関係になるとはまったく思っていない。むしろ、その反対だ」ルノーF1チームは、2月12日(火)の現地時間11時30分(日本時間20時30分)にエンストンの本拠地で2019年F1マシン『R.S.19』を発表する。