2019年のF1世界選手権のための新しい空力ルールは、昨年のヘイロー導入よりもマシン設計に劇的な影響を与えるとルノーのテクニカルディレクターを務めるニック・チェスターは語る。今シーズンのマシンの技術仕様の変更には、より広いフロントウイング、背の高いリアウイング、最大燃料配分の105kgから110kgへの増加などが含まれている。
昨年、コックピット保護デバイスのヘイロー(Halo)の導入はクルマの外観を大きく変えたが、ニック・チェスターはデザイナーにとってはそれほど多くの問題はではなかったと語る。「実際、それほど大きな変化ではなかった。我々の開発の方法という点でのレギュレーションの変更はかなり少ないものだった」「それでも2017年に学んだ多くのことを2018年マシンに取り入れたかったので、クルマはかなり大きく変わった。だが、メインコンセプトはかなり似ていた」「エンジンカバーのシャークフィンに関しては少し打撃を受けたが、それほど酷くはなかった」ニック・チェスターは、2018年マシンはチーム独自の目的に沿って形作られていたが、2019年の新しいレギュレーションは今年のマシンに大きな変化を強いることになると語る。「我々が変更を望んでいたもの、レギュレーションよりも多くのゲインを得たいという目標の方が大きかった。構造的に最大のレギュレーション変更はヘイローだった。それはモノコックデザインに影響を与えた」「昨年のヘイローは、デザインチームの“考え方を根本から変える”ものではなかったが、2018年から2019年への変更ははるかに大きい」ウィリアムズのパディ・ロウなどの何名かの技術チーフは、燃料制限の増加の重要性を軽視しているが、ニック・チェスターは、ルノーは制限の増加からアドバンテージを得る可能性が高いと指摘する。「かなりのトラックのそうなる可能性があると思う。もちろん、出来上がったエンジン次第だがね」