ルノーのF1チーム代表を務めるシリル・アビテブールは、レッドブル・レーシングが2019年にホンダのF1パワーユニットを搭載するという決定に疑問を呈しながらも、ルノーF1チームとしてはレッドブルと3位をかけて戦うのではなく、ギャップを縮めることが現実的な目標だと語る。2019年から『ルノーF1チーム』として参戦することになったルノーは、2018年のコンストラクターズ選手権を4位で終えたが、3位のレッドブル・レーシングとは297ポイントの差があった。
シリル・アビテブールは、3強チームと差がついている理由としてルノーの予算を挙げ、メルセデスが費やしている予算よりもルノーは“60%少ない”ことを認める。「だが、予算キャップが導入されれば、このハンディキャップは力になる。トップチームが費やしている額は受け入れがないものだ。我々はそれらのチームから自らを守る必要がある」シリル・アビテブールは、現在では2019年のより現実的な目標は3位のレッドブル・レーシングに挑むのではなく、ギャップを縮めることだと語る。「レッドブルとホンダに何が起こるか見てみよう」とシリル・アビテブールは Auto Motor und Sport にコメント。「レッドブルはホンダが我々と比較していかに優れているかを決して言い飽きることはないみたいだね。だが、トロロッソは我々の後ろにいるのは言ってもいいことかな?」シリル・アビテブールは、トップチームとの差はパーセンテージにして1.5%だったとし、「来年、我々はそれを半分にまで縮められるはずだ」と主張。しかし、ルノーの最大の問題はシャシーだが、エンジンも改善しなければならないと認める。「レースでエンジンは15~20kWくらい不足している。特定の状況ではレッドブルのシャシーによってそれを補うことができた」「予選では我々の不足分は40kWだと見積もっている。それは大きい。来年、我々が予選でそれだけ欠けていたとは言いたくはない」「冬の間にエンジンでメルセデスとフェラーリとの差を縮められない理由はない。シャシーはもう少し時間がかかるかもしれないがね」最後に、シリル・アビテブールは、2019年のダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグというドライバーラインナップを楽しみにしていると語った。「レッドブルがアブダビテストでリカルドが我々のクルマをテストすることを許可しなかったのには彼らなりの理由があるのは確かだ」とシリル・アビテブールはコメント。「レッドブルが我々に投じたすべてのことが、我々が正しい方向に向かっていることを示している」
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