ルノーF1のチーム代表シリル・アビブールは、2019年のニコ・ヒュルケンベルグのチームメイト候補としてフェルナンド・アロンソを検討することは決してなかったと語った。ルノーは、2019年のドライバーとして現在レッドブル・レーシングに所属するダニエル・リカルドを獲得することを発表。夏休み中の最大のサプライズニュースとなった。併せて、ニコ・ヒュルケンベルグの2019年の残留も発表している。
その2週間後、2005年と2006年にルノーでF1ワールドチャンピオンを過ごしたフェルナンド・アロンソは、マクラーレンでの4年にわたる厳しいシーズンにピリオドを打ち、2019年のF1世界選手権には参戦しないことを発表している。事実上のF1引退発表の後、フェルナンド・アロンソは、レッドブル・レーシングを含む複数のライバルチームからオファーがあったと主張。しかし、全て“ポールポジションから1秒以上遅れている”チームであり、断りを入れたと語っている。ルノーへの復帰も噂されていたフェルナンド・アロンソだが、シリル・アビテブールは、ルノーとして短期的に勝利を争いたいドライバーではなく、長期的にプロジェクトにコミットするドライバーを望んでおり、2019年の候補としてアロンソが挙がることはなかったと語る。ルノーは2019年のドライバーとしてフェルナンド・アロンソを検討したかと質問されたシリル・アビテブールは「フェルナンドは、おそらく世界で最高のドライバーのひとりであり、私は彼に大きなリスペクトを抱いている。だが、率直にいって、答えはノーだ」と Crash.net にコメント。「我々は彼がすぐに勝利を収めるクルマを望んでいるキャリアの地点にいると感じることができた。それが彼が期待していること、もしくはフラストレーションを募らせていることだ」「我々はそのポジションにはいない。我々はプロジェクトを理解し、長期的にプロジェクトをサポートすることができるドライバーを必要としている」「私はそれがフェルナンドが求めることだとは思わない。だから、簡単に答えるとノーだ」シリル・アビテブールは、2019年のニコ・ヒュルケンベルグのパートナーとして、ダニエル・リカルド、フォースインディアのエステバン・オコン、そして、今年ルノーで走っているカルロス・サインツが選択肢だったと説明。そして、ダニエル・リカルドを獲得できたことは最も“驚きの結果”だったとしつつも、ルノーとしてはエステバン・オコンとカルロス・サインツのどちらを起用したとしても満足していただろうと語る。「我々が持っていた3つの選択肢を見れば、カルロスとより多くのシーズンを過ごすこと、エステバンもしくはダニエルで行くという3つの選択肢すべてが非常に有効だったし、3つすべての選択肢にほぼ同じくらい満足していた」とシリル・アビテブールはコメント。「ダニエルが少し“驚き”の結果だったことのは明らかだ。人々が予想していたものではなかったからね。だが、我々はサプライズを生み出すためだけにドライバーを選んだわけではない」「今後2年間で一緒にレースに勝てれば、驚きの結果となるだろう」
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