ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、今夏のドライバーマーケットでの大きな動きに見合ったマシン開発の進歩を示す必要があり、後半戦は2つの大きなチャレンジに立ち向かうことになると語る。現在、コンストラクターズ選手権4位のルノーだが、ハースが猛烈な勢いで迫ってきている。また、来季はダニエル・リカルドをドライバーに迎え、ニコ・ヒュルケンベルグとともにトップ3争いを目標に掲げている。
シリル・アビテブールは、2018年の残りのシーズンでマシンパフォーマンスをアグレッシブに追求しながら、来季の準備を進めていく必要があると語る。「夏のシャットダウンで多くの人々が十分に必要な休息を取り、トラックアクションに戻れるのは良いことだ」とシリル・アビテブールはコメント。「休みはバッテリーを充電し、シーズン前半を振り返り、そして、コンストラクターズ選手権での現在のポジションを守り、ニコとカルロスがランキングで順位を上げられるようにアブダビまで我々に立ちはだかる多くのチャレンジのための準備を整える機会を与えてくれる」「現在、我々のリソースの大半は2019年の準備に集中しており、それはチームの進歩におけるもうひとつの重要なステップだ。だが、その前に我々は今年のパッケージに可能な限りのゲインを見い出せるように開発をもたらし続けなければならない」「我々は空力開発を進めており、今後のレースでR.S.18にいくつかのコンセプトを導入する予定だ。それは最終的に来年のクルマの運命を決めることになる。我々はドライバーマーケットで攻撃的だったし、決定的だった。今後はシャシーとエンジンの両方の開発でも同じことをしていかなければならない」シリル・アビテブールは、パワーユニットのパフォーマンスに比重が置かれるスパとモンツァではルノーにとって厳しいレースになるだろうと認める。「これから我々が向かうスパ・フランコルシャンは、モンツァと同様にチャレンジングなサーキットだ。その種のトラックでの我々の競争力を考えれば、現実的なアプローチを取っていくことになる。だが、この伝説的なグランプリで過去に目にしてきた多くの予期せぬチャレンジから生まれる可能性のあるチャンスを最大限に生かす準備をしていかなければならない」ルノーは来週末のF1ベルギーGPでボディワーク開発の遺憾として新しいフロアの導入を予定している。