ルノーF1は、レッドブル・レーシングが2019年のF1エンジンサプライヤー決定について“ホンダのアップグレード待ち”の態度を貫いていることに苛立ちがピークに達しているようだ。現在、レッドブル・レーシングは、過去にダブルタイトルを4連覇したルノーとの契約を更新するか、もしくは姉妹チームのトロロッソにF1パワーユニットを供給するホンダとワークス契約を結ぶかを検討している。
ルノーF1は、5月中に決断よう要求したが、レッドブル・レーシングはF1カナダGPまで決断するとの姿勢を崩していない。F1カナダGPではホンダとルノーの両方がF1パワーユニットに大幅なアップグレードを投入するとされている。ルノー・スポールF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは「レッドブルは責任感を持って行動すべきだ」と Auto Hebdo にコメント。「彼らはすでに必要なデータはすべて持っている。私には彼らの曖昧な振る舞いが理解できない。彼らはカナダまで待つことを望んでいるが、モントリオールのレース後の月曜日に明らかになる事実などないだろう」「彼らはホンダを望み、ルノーを待たせている。だが、我々は無期限に待つことはできない」シリル・アビテブールは、いぜれにしろルノーは独自位の方向に向かっており、ライバルの成功を助けるよりもワークスチームの利益を追求することに目をむけていくと語る。「それ以外のすべては我々のプロジェクトにとって付加的なものだ」とシリル・アビテブールは語る。「我々のチームはレッドブルと一緒の方が進歩を遂げてきたし、3年間を費やしてきた。だが、いつか我々はこのコネクションを立たなければならない」「今年、来年以降、レッドブルは我々を引き続き助けることはできるが、別々に認識される必要があるときがいずれやってくる」「メルセデスやフェラーリがレッドブルにエンジンを供給することは想像できないと思うし、ルノーもそうしないという考えに慣れる必要がある。我々はエンジンのサプライヤーだったそれらの時代にさよならを言うことになるだろう」奇しくも、F1モナコGPではレッドブル・レーシングのダニエル・リカルドが、ERSが故障したルノーのF1パワーユニットで優勝を成し遂げた。