ルノーF1は、ライバルメーカーがエンジンをブーストさせるためにオイルをしないことを確実にするためにF1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が取り組みを継続してくれることを望んでいると語る。昨年からエンジンオイルを燃料として使うことでエンジン出力を増幅させるトリックの存在が取り沙汰されており、FIAはエンジンオイルの消費量を制限するなど規制を強化してきた。
2018年は、ルールの微調整によってオイル燃焼の更なる取締りを強化。F1チームは使用可能なオイルの種類を限定されており、パワーブーストを目的としてオイルを使用していないことを証明するために各レース週末にオイル使用量についての詳細をFIAに提供しなけばならない。このトリックは、メルセデスやフェラーリが実施していたとされ、規制の強化はルノーがFIAに積極的にロビー活動を行った結果だとされている。「それらの抜け穴に関連して多くのことがなされてきたが、我々はFIAがそれを適切に監視できるツールを得られるように彼らと協力し続けていく」とルノーF1チームのスポーティングディレクターを務めるシリル・アビテブールは Ekstra Bladet にコメント。「良いルールを作っていくだけでなく、それをどのように監視していくかも重要だ。ルールは明確だが、我々はFIAの監視能力に関してはまだ確信していない」だが、そのルノーは、カスタマーチームから不満の声が挙がっている。今年、ルノーはワークスチームに加えて、レッドブル・レーシングとマクラーレンにパワーユニットを供給するが、カスタマーチームは、ワークスチームが使用するものよりパフォーマンスが劣っているのではないかとの懸念を示している。「カスタマーチームにとってそれは正当な理由での懸念だ。彼らは同等に扱われなければならないし、我々はエンジンサプライヤーとして40年間ずっとそれをやってきた」とシリル・アビテブールは主張。「だが、我々はそこに小さな違いがあることも認めなければならない。例えば、レッドブルにはこと異なるパートナーがおり、彼らは異なる燃料とオイルを使用している」「だが、我々はそれを強制することはしなかったし、彼らは我々のパートナーのものを使用することもできた」