ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、シーズン途中で加入したカルロス・サインツを称賛。チームがコンストラクターズ選手権6位を獲得するうえで大きな影響を及ぼしたと述べた。カルロス・サインツは、F1アメリカGPでジョリオン・パーマーに代わってトロ・ロッソからルノーに加入。ジョリオン・パーマーはそれまでの16戦で8ポイントしか獲得できていなかった。
カルロス・サインツは、その後ルノーで6ポイントを獲得。最終戦ではニコ・ヒュルケンベルグがアブダビで6位入賞を果たし、ルノーはトロ・ロッソを逆転してコンストラクターズ選手権6位でシーズンを終えた。カルロス・サインツの加入について、シリル・アビテブールは2017年の成績だけでなく、2018年のマシン開発にも貴重な付加価値をもたらしていると述べた。「彼は本当に多くのエネルギーをもたらしている。彼はモチベーションをもたらしているし、進歩を続け、レッドブルの環境の外で自分の実力を示し続けたいという彼の意欲は、ドライバーとして対処するのに非常に良い環境であり、力強い環境でもある」「彼はそれを成し遂げ、ポイントも獲得した。だが、それだけではなく、彼は異なる環境からやってきたことで、来年の開発のために非常に有益な方向性を示してくれている。彼にはアイデアや提案をもたらす力がある」「彼は基本となるクルマのメカニックを非常によく理解している。来年にむけて物事が完結していない時期に来てくれたことは非常に有益であり、我々はこの決定に満足している」カルロス・サインツの2017年シーズンは、ピットストップ時にホイールがしっかりと装着されていないというミスでリタイアで終わった。シリル・アビテブールは、その失敗はオフシーズンにチームが集中しなければならない重要なエリアだと認める。「ピットストップは信頼性とともに今年のチームにとって2つの大きな問題のひとつだった。冬の焦点のひとつだ。実際にそこに集中するために我々は組織を少し変更している。来年のためのホイールナットはすでに設計されている。我々はもうこれ以上の失敗を望んでいない」カルロス・サインツは、レッドブルと契約を結んだままで2018年にルノーにローン移籍というカタチで加入している。レッドブルはマックス・フェルスタッペンとの契約を2020年まで延長しているものの、ダニエル・リカルドとは2018年末までの契約をまだ更新しておらず、カルロス・サインツは2019年のレッドブルのオプションとして考えられている。