ルノーは、F1エンジンの変更による信頼性のリスクを避けるためにアップグレードの導入計画を慎重に進めている。当初、ルノーは新たなコンセプトを採用した2017年型F1パワーユニットを向上させるべく、カナダGP頃には次の開発ステップに入る予定だと話していた。しかし、ダイナモでエンジンの耐久性に若干の懸念が見られたことで、ルノーは7月末にターゲットを変更して作業に取り組んでいると明かした。
「夏休みまでには導入したいと思っている」とルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールはコメント。「我々はパワーユニットとの同期を維持したいと考えている。可能であれば、パワーユニット ナンバー3と一緒にそれを行いたい」ルノーは、スペインGPもしくはモナコGPで2基目のパワーユニットに変更すると見られており、3基目のパワーユニットはイギリスGPもしくはベルギーGPで導入されることになりそうだ。「まだ進行中の作業がある」とシリル・アビテブールはコメント。「いくらか制限されている部分はあるが、今年導入したコンセプトは正しいコンセプトだと信じている」「進行中のイノベーションがあるし、進行中のパフォーマンスがある」「我々がコントロールする必要があるのはエンジンの信頼性だ。私は何度もそう言ってきた」「システムに対処する必要がある脆弱な部分があることを把握している。それはコース上でもダイナモでも真実となっている」「それはホンダにとっても同じことだ。信頼性問題は拠点での開発プログラムにも影響を及ぼす。そこは我々が話している影響部分だ。我々はそれを管理する必要がある」アップグレードの早期導入は見送られたが、シリル・アビテブールは、シーズン中にメルセデスとフェラリとのギャップを縮められると確信を持っている。「まだメルセデスとフェラーリとのギャップを大幅に縮めてられるという野心は失っていない」とシリル・アビテブールはコメント。「今は彼らと同等だとは言わないが、我々にはそれを実現するためのプランがある」