ルノーは、F1ロシアGPで2017年型のMGU-Kを導入するべく、今週のバーレーンテストで改良版をテストする。プレシーズンテストで新型MGU-Kの信頼性に懸念を抱いたルノーは、ワークスチームとカスタマーのレッドブルとトロ・ロッソの全チームのMGU-Kを昨年仕様のものに戻した。
昨年仕様のMGU-Kは重量が5kg重く、冷却のためにさらに1kgのエアボトルを装着しなけばならない状況となっている。ルノーのエンジン拠点がるヴィリーで調査が行われた後、ルノーは16日(火)からスタートする2日間のバーレーンテストで改良版を持ち込む。ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、ワークスチームはバーレーンで改良版MGU-Kを走らせるが、カスタマーチームに関しては“チーム次第だ”と Autosport に述べた。「今週の全てのテストによっては、ソチで導入するかもしれない」とシリル・アビテブールはコメント。「MGU-Kはかなり早くに戻るかもしれない。重量とパッケージングなどに役立つので、再導入できるのは良いことだ。また、完全な2017仕様に戻せることも良いことだ」「クルマとエンジンにパフォーマンスアップグレードをもたらす我々の能力に自信をもたらすことになるだろう」シリル・アビテブールは、ルノーの一番の懸念は信頼性であり、それが解決できれば、パフォーマンスと新スペックのエンジンの導入に焦点を向けることができると語る。2017年は20戦でペナルティなしで交換できるエンジンは4基となっており、新仕様を導入するタイミングはさらに重要となっている。「エンジンプランは信頼性問題によってチャレンジングだ。我々が望んでいるところにはきていない」とシリル・アビテブールはコメント。「信頼性が管理できれば、すぐに我々は燃料とオイルからより多くをもたらせると確信している。進歩できるエリアはたくさんある」来月のスペインで新スペックのエンジンを投入する可能性について質問されたシリル・アビテブールは、そこが目標ではあるが、少なくとも6月のカナダGPかアゼルバイジャンGPまでには準備できるだろうと述べた。「我々がまだ努力している部分だ。夏前の第7戦か第8戦には間違いなくアップグレードを投入する」「重要なことのひとつは、エンジン配分のプランと同期することだ。信頼性問題が発生したら、エンジンの導入を前倒しにする必要がある。そのプランを守るためには観察とモニターが必要だ」ルノーは、F1バーレーンGPでニコ・ヒュルケンベルグが今季初ポイントを獲得している。