ルノーの2017年型F1パワーユニットは、昨年モデルと95%異なるとエンジン責任者を務めるレミ・タフィンは述べた。昨年、ルノーはF1エンジンで大きな前進を果たしており、チーフテクニカルオフィサーを務めるボブ・ベルは、シーズン終了までにパフォーマンス面でフェラーリに匹敵していたと述べていた。
ルノーは、2017年に内燃エンジンの完全に新しい構造、第2世代のエネルギー回生システムを含む新しいコンセプトを導入することを選んだ。「エンジンは95%が異なる」とレミ・タフィンは、ルノー R.S.17の発表会で述べた。「我々は全てのパーツのウェイトでゲインを得るために沢山の努力を重ねた。その部分で努力する必要があるとわかっていたからね」レミ・タフィンは、そのような大幅な変更がリスクであることを認めるが、以前のコンセプトが限界まで達したため、ルノーにオプションはなかったと説明する。「このエンジンは今後3年間に我々がやっていくことがベースとなっている」とレイ・タフィンはコメント。「パワーユニットに変更を加えることは間違いなくリスキーだ。何かを変更すれば、連鎖反応で全てに影響する可能性があるからだ。なので、慎重でなければならない」レミ・タフィンは、ルノーは他のメーカーに挑戦するためにさらに多くのパフォーマンスが必要であることをわかっており、目標を達成するためにエンジンコンセプトを変更する必要があると“15か月前”に決定していたと明かした。「昨年、我々が目にしたものから、我々のコンセプトは限界に達していた」とレミ・タフィンは付け加えた。ルノー・スポールのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、ルノーは新しいエンジンによって1周あたり0.3秒のパフォーマンスを得られると述べており、シーズン中の開発でさらなるゲインを得られることを期待している。メルセデスとのギャップを縮めるという観点で、レミ・タフィンは年末までにそれを達成できることを期待していると述べた。「昨年、私はそのギャップを半分にすることにトライしており、今シーズン後半にそれを達成すると述べた」とレミ・タフィンはコメント。「我々にはそれをするための良いチャンスがあった」「シーズン末までにそのギャップを縮めることにトライしていくし、それがプランでもある。だが、他が何をやっているかは決してわからない」今年、パワーユニットのバランスを収束させるためにエンジン開発のトークンシステムが廃止された。レミ・タフィンは、トークンの廃止がエンジニアに“より多くの自由”を与えたが、トークンがあってもルノーは2017年に変化をもたらすことができたと語る。「トークンシステムがあってもコンセプトを導入できたと思う。唯一の違いはトークンを数えなくてもいいことだ」「トークンシステムがあったときは『これを変更すれば、これも変えられるし、次のパッケージに乗せることができるのに』と考えていた」「今回はそれについて考えることさえしなくていいので、心を解放してくれる」
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