元フェラーリのレースエンジニアであるクリス・ダイヤーが、新生ルノーの車両パフォーマンスグループを率いることになった。フェラーリでミハエル・シューマッハのレースエンジニアとして2003年と2004年にタイトルを獲得したクリス・ダイヤーは、ルノーでパフォーマンスとレースチームのセットアップのサポートに集中する。
ルノーの車両パフォーマンスグループは、サスペンション、ブレーキ、シミュレーターに取り組んでおり、2000年代中盤には革新的なマスダンパーシステムを導入している。クリス・ダイヤーは、レーシングディレクターのフレデリック・バスール、チーフテクニカルオフィサーのボブ・ベルとともにルノーで作業を行う。アロウズでF1キャリアをスタートしたクリス・ダイヤーは、2007年にはフェラーリでキミ・ライコネンのレースエンジニアとしてタイトル獲得に貢献したが、2010年の最終戦アブダビGPでフェルナンド・アロンソのタイトル獲得に失敗した後、GTプロジェクトに異動となり、フェラーリを離れることを決めた。