ルノーは、F1チーム内に新設されるレーシングディレクターの役職にARTグランプリの代表であるフレデリック・バスールを起用すると Autosport が報じている。ロータスF1チームを買収したルノーは、今年、フルワークスとしてF1に復帰する。そして、チーム構造の見直しの一部として、ルノーは、マクラーレンやメルセデスがすでにしているようなチームプリンシパルを置かず、その役割を分配したマネジメントチームを構築するようだ。
情報源によると、マネジメントチームは、競技面、ビジネス面、政治面が重要になっている現代のF1を反映させたものになるという。レーシングディレクターの役割は、チームに関連する全ての競技面の問題を扱うために設置されている。フレデリック・バスールはその理想的な候補とされ、交渉は成立間近だとされている。フレデリック・バスールは、ASMチーム時代を含めた過去10年間で、ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ、セバスチャン・ベッテル、バルテリ・ボッタス、ジュール・ビアンキといった才能を育ててきた。昨年は、ストフェル・バンドーンともにGP2を支配してチャンピオンを獲得。ストフェル・バンドーンは、今年マクラーレンのリザーブドライバーに昇格している。フレデリック・バスールは、フォーミュラEのマシンを製造するスパーク・テクノロジーも運営しており、AOTechの共同創設者でもある。ニック・チェスターはテクニカルディレクターを続け、フレデリック・バスールと働いていくとみられている。ルノー・スポールF1のマネージングディレクターであるシリル・アビテブールが、ヴィリーとエンストンの運営の最高責任者となり、エンジンに関連したものを扱っていく。元ロータスのオーナーであるジェラルド・ロペスは、商業権所有者CVCとバーニー・エクレストンに関連した問題を扱っていく。4度のワールドチャンピオンであるアラン・プロストはまだ正式には発表されていないが、アンバサダーの役割を引き受けるとみられる。
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