ルノーは、F1プロジェクトのためにマリオ・イリエンと組むという決断は、レッドブルをなだめるためにしたことではないと述べた。当初、マリオ・イリエンは、レッドブルによってコンサルタントとして加入し、ルノーのエンジン計画に関わった。マリオ・イリエンは、新しいシリンダーのコンセプトの作業を手伝ったが、最終的にルノーは独自のルートに沿って進めることを決断。結局、期待された結果は出せなかった。
だが、その後、ルノーはマリオ・イリエン率いるイルモアと提携した。マリオ・イリエンの関与は、レッドブルからの要請によるものだと推測されたが、ルノーはそれは正しくはないと述べた。マリオ・イリエンとイルモア社の役割について、ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは「非常にシンプルなことだ。ルノーとイルモアとの間の関係であり、そこに含みはない」とコメント。「レッドブルに競争されたものだと報じたメディアに応えなけえればならない。それはまったく事実ではない」「私は常にそう言ってきた。我々がシーズンをスタート時に使っていたもの、シーズン終了時に使っていたものにイルモアからのものは何もなかった。だが、それはテーブルにポジティブなものをもたらしてくれたイルモアの能力に感銘を受けていなかったというわけではない」「わずかに異なる方法でイルモアとの関係を続けるという我々のエンジニアリングの責任者の決定が基本にある」「彼らのやっていることは、我々のエンジニアリング能力を広げ、追加でダイナモを利用できるようにもしている。それにより、我々は開発能力をスケールアップし、より速くキャッチアップできる」