ルノーは、イルモアとのパワーユニットが2016年に大きな前進を果たす助けになると確信している。ルノーの初期の問題を受け、プレミアカスタマーだったレッドブルは、イルモアをプロジェクトに加えるよう要請した。ルノーのオペレーションディレクターを務めるレミ・タフィンは「我々はシーズン中に大きな前進を果たしと信じて最初の冬季テストに到着した」とコメント。
「我々は純粋に自分たちは良い仕事をしたと思っていた」「特定のエリアでは事実その通りだった。だが、主に3つのことに足元をすくわれた。1つ目はピストンに関する重大な信頼性の問題だ。パワーユニットエレクトロニクスの内部にもはっきりとは特定できない問題があり、それがトラブルを生み続けた」「最後は2015年のブレーキを掛けるのが遅すぎたことだ。判断を最後の最後まで引き延ばしすぎた。初戦のパワーユニットの仕様が決定したのは非常に遅くなってからで、ブレーキを掛けるのが遅すぎた。準備が十分にできていなかった」「どうしてもギャップを縮めたいと思うあまりに自分たちの足元から敷物を引き抜いてしまった・・・しかし、こうした問題の混合によって多くのことを学べたのは事実であり、今後、同じことが再び起きることはない」「我々は以前よりもずっと多くの知識と情報を蓄えてシーズンを終える。望んだリザルトを得られなかったことは不運だが、すべては2016年に向けた短期の準備と、それ以降の長期の準備を可能にしてくれた。昨年のこの時期よりもはるかに良い状態にいるのは間違いない」ルノーは今年、マリオ・イリエンとイルモア・エンジニアリングと提携関係を結んだ。ブラジルで投入された改良型パワーユニットにパフォーマンスの向上は見られなかったものの、彼らのパートナーシップは2016年に必ずや実を結ぶとレミ・タフィンは信じている。「燃焼コンセプトなど、イルモアは異なるコンセプトを提示してくれた。2016年も彼らと協力を続けることができる。引き続き自社内で活発な開発を続けていくが、イルモアのようなパートナーを持つことはバンド幅を広げ、より豊かな経験と専門知識を持つことに繋がる」「2015年は様々な理由により、コラボレーションが完全に花開くことはなかったが、問題点はすでに我々の管理下にあり、明確な方向性を持てるようになったので、2016年とそれ以降はそれが目に見えるようになるだろう」レミ・タフィンは、2016年のパワーユニットは12月に動力計に乗ると述べ、ルノーとレッドブルは“何の問題もなくと冬季テストにいける”とした。「当然、いくつかまとめなければならない詳細はあるが、実際それは微調整だけだ。去年のこの時期よりも非常に良いカタチにいるのは確かだ」