ルノーによるロータス買収が近いうちに発表されるかもしれないと複数の海外メディアが報じている。少し前から、ロータスとルノーとの間でチーム買収交渉が進められているのではないかと噂されている。2週間前、エンストンのチームが前オーナーであるルノーと交渉中との噂について、ロータスのマシュー・カーターCEOは「私の株主たちはチームを売るつもりがないと明言した」と述べていた。
だが、それで噂がやむことはなかった。ロータスのチーム代表であり、オーナー企業であるジェニー・キャピタルの共同設立者でもあるジェラルド・ロペスは、今季ここまでレース現場に顔を出すことはほとんどなかった。しかし、そのジャラルド・ロペスが、F1スペインGPが開催されたバルセロナに突然姿を現していた。Autosprintによると、その場でエンストンのチームの株式の大部分をルノーに売却するための話し合いがおこなわれたとルノーがF1へのアプローチを見直している最中であることは広く知られている。サプライヤーとして残ることも、完全撤退することも、フルワークスチームに返り咲くことも、可能性は否定されていない。買収候補チームとしては、トロ・ロッソの名前が挙げられていたが、レッドブル首脳陣はトロ・・ロッソの売却に関しては否定的なコメントを行っている。Autosprint によると、ルノー・スポールF1の運営責任者を務めるレミ・タファンが、ルノーの選択肢のひとつは、ロータスを買い戻して2010年までルノーF1を率いていたボブ・ベルを再びチーム代表に据えることだと示唆したと報道。ルノーでは、少なくともロータスを買収するかどうかについては、今週末までにはその最終判断を下すことになるだろうと報じている。先週のF1モナコGPのパドックには、ルノーの会長兼最高経営責任者であるカルロス・ゴーンの姿もあったが、これもルノーが何らかの大きな動きに出る可能性を示唆するものだとの見方を強めていた。Turun Sanoma は、現在ジャラルド・ロペスとルノーのF1プロジェクト責任者であるシリル・アビテブールによる交渉が続けられているのは確かであり、「ロータス買収に向けた交渉は、最終段階にまできている」と報じている。「ロペスとアビテブールの交渉の最終期限は5月末までとなっている。つまり、数日のうちにはその結果が出るだろう」