ルノーは、ペースセッターのメルセデスとのギャップを縮めるために必要なものはすべて揃っていると考えている。F1オーストラリアGPの勝者ニコ・ロズベルグのメルセデスは、2位のルノーエンジンを搭載するダニエル・リカルドに24秒差をつけてフィニッシュ。ルノーのワークスチームであるレッドブルの競争力は、バーレーンでの最終プレシーズンテストとメルボルンでの開幕戦との間に飛躍的に向上した。
だが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、ルノーのパワーユニットはアルバート・パークのストレートでメルセデスのパワーユニットよりもまだ1秒遅いと見積もっている。ルノーのトラックオペレーション責任者レミ・タフィンは、大きなギャップがあることを認めるが、ルノーチームがパワーユニットの使い方についてしっかりと知識を深めることができれば、十分いギャップを縮められると考えている。「我々はストレートでメルセデスの後塵を拝しているというのは公正な評価だ。それは明らかだ」とレミ・タフィンは述べた。「それが1秒と言うのは難しいが、0.1秒ではない。0.1秒や0.01秒よりも1秒に近い」「メルセデスからどれくらい離されているかはわかっているし、次のレースにむけてギャップを縮めるために何を成し遂げられるかはわかっている」「我々が走らせているパワーユニットにおいて、我々はそこをリカバリーするために必要なコンポーネントをすでに持っている。全てを最適化し、フルパワーをすべて使えるかの問題だ」「とにかく信頼性を修復し、それらを働かせるためにすべてをまとめる方法を準備しなければならない」レミ・タフィンは、オーストラリアでロータスの2台がMGU-Kの故障でリタイアしたことには失望しているが、レッドブルのダニエル・リカルドとトロ・ロッソの2台がレース距離を走ったことからルノーは有益な教訓を得られたと述べた。「1回の午後に4日分のテストをしたようなものだ」「それをセパンにむけて反映させ、より取り戻せるだろう。だが、概して言えるのは、レースを終えられたクルマの数は50/50ということだ」「50%はかなり良いが、我々が期待するレベルではない。またやるべき方法がある」「我々はエンジンを操作することができるが、いくつかの問題によってレースを終えられなかったクルマの数は明らかに不利な点だ」「だが、修復できないような問題ではない」