F1エンジン供給元のルノーは、2014年のV6エンジンは馬力が減少するが、ERS(エネルギー回生システム)とターボによって現行V8エンジンに迫ることができると考えている。ルノーは今週、2014年にF1チームに供給する1.6リッター V6ターボエンジの画像を初公開。ルノーの技術部門の責任者を務めるロブ・ホワイトが、新しいエンジンについて説明した。
「現行エンジンの出力は約750馬力だ」とロブ・ホワイトは説明。「予選ではハイパフォーマンスのERSシステムがあるので、この値に迫ることができるだろう。レースでは、燃費が目標になるため、550馬力から600馬力になる」ERSは、KERSの新しい名称であり、出力は60kWhから120kWhに引き上げられる。2014年には、ギアボックスが現在の7速から8速ギアボックスへと変更になり、最大回転数は1万8000回転から1万5000回転に引き下げられる。そのため、ファンやプロモーターは、1.6リッターユニットのサウンドが劣ることを懸念している。 だが、ロブ・ホワイトは「その懸念は事実無根だ」と主張。「新しいエンジンは音量が大きく、サウンドはF1の持ち味を存分に発揮する。赤熱するターボも視覚的な見ものだ」