ルノーは、F1ヨーロッパGPでのセバスチャン・ベッテルとロマン・グロージャンのリタイアはオルタネーターのオーバーヒートが原因であるとしたが、そもそもなぜオルタネーターがオーバーヒートしたかまだ特定できていない。ルノーは、F1ヨーロッパGPで故障したレッドブルとロータスのエンジンを詳細に調査。オルタネーターがオーバーヒートしたことでパワーユニットへの電力供給を妨げ、両ドライバーのリタイアに繋がったと結論付けた。
だが、ルノーはそのオーバーヒートを引き起こした原因の究明に苦労しており、ルノー・スポールF1のロブ・ホワイトは、さらなるテストをする必要があると認めた。 「すべてのパーツを徹底的にチェックしたが、故障の明確な原因は見つかっていない。そのため、状況を再現し、調査結果を再確認するためにヴィリィのダイノでさらなるテストを行っている」ロブ・ホワイトは、故障とセーフティカー期間との関連はないとの結論が出たとし、それどころかセバスチャン・ベッテルのリタイアを遅らせていたことを明らかにした。「セバスチャンのマシンのオルタネーターには、セーフティカー前からオーバーヒートの兆候が出ていた。だが、低速で走行したことによって、わずかに寿命が延びた」「セバスチャンがレーシングスピードに戻ったときに問題が再発し、知っての通りの結果となった。ロマンのマシンに関しては、セーフティカーが引っ込んだ数周後に突然発生した」ルノーは、F1イギリスGPで同様の問題が起こさないために、別の供給バッチのオルタネーターを供給する。「いくつか解決策を検討している。シルバーストンのためにまずはすべてのクライアントで別のオルタネーターのバッチを使用するか、わずかに設計を改良したものを使用する」「まだ2011年の古いオルタネーターに戻すことも検討している。そして、走行が厳しくないようにメカニカルや空力ソリューションの導入、もしくは加速マップのセッティングにいくつか変更を加えるためにすべてのパートナーチーム全体で取り組んでいる」「その全てはシルバーストンまでの間に評価され、また金曜日の走行後もすべてを調べ、どのような追加処理を必要があるかを確認する予定だ」
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