レッドブルは、育成ドライバーでFIA F2に参戦するニコラ・ツォロフに対し、今秋にもF1旧型車テスト(TPC)を実施する計画を進めていることを明らかにした。レーシングブルズのCEOを務めるピーター・バイエルは、ツォロフが将来的にF1フリー走行へ参加するために必要なライセンス取得を目的としたプログラムを準備していると説明した。一方で、2027年のレギュラー昇格については「現時点では噂に過ぎない」と強調している。
TPCテストでF1デビューへの準備ピーター・バイエルは、ツォロフのTPC(Test of Previous Cars)テスト実施を検討していることを明かした。「現在、彼にTPCテストを受けてもらうことを検討している。金曜日のフリー走行に出走するにはライセンスが必要だからだ」「彼にはまだ必要な走行距離が少し足りない。そのため、秋に実施する予定だ」TPCテストを完了すれば、ツォロフはF1フリー走行に必要なライセンス取得条件を満たし、今季中にもFP1デビューを果たす可能性が高まる。F2優勝で高まる昇格期待ツォロフは先週末のF2オーストリア大会で圧倒的な勝利を挙げ、その才能を改めて印象付けた。これを受け、一部では2027年にリアム・ローソンの後任としてレーシングブルズへ昇格するとの憶測も広がっている。しかし、バイエルはその見方を否定した。「それは単なる噂だ」「彼は素晴らしい仕事をしているし、私たちが注目している非常に優れた才能だ。しかし、まだシーズンは7戦しか終わっていない。リアムとアービッドも同じように素晴らしい仕事をしている。だから、現時点でその話はまったくない」F2王者ならレッドブルに難しい決断一方で、ツォロフが今季F2タイトルを獲得した場合、レッドブルは来季の処遇について判断を迫られることになる。FIA F2ではシリーズチャンピオンは翌年も参戦を続けることが認められていないため、タイトル獲得後はF1や他カテゴリーへのステップアップが必要となる。レッドブルはまずTPCテストとFP1出走を通じてツォロフの経験を積ませる方針だが、今季後半の成績次第では2027年のドライバーラインアップを巡る議論が一段と活発になる可能性がありそうだ。