レッドブルF1チーム代表のローラン・メキースは、角田裕毅のF1シンガポールGPについて「土曜日(予選)の不振が週末全体と数ポイントを台無しにした」と振り返り、「1周目は間違いなくショッキングだった」とも表現した。角田は初日のプラクティスで上位圏に入り手応えをつかんでいたが、予選で13番手に沈み、決勝でもスタート直後に後退。レース中盤以降は力強い走りを見せたものの、12位でフィニッシュした。
角田裕毅はマリーナベイ市街地サーキットでの週末を、FP1で9番手、FP2で11番手というまずまずの形でスタートさせた。メキースはこの初日の内容に満足していたが、FP3で18番手、予選で13番手と苦戦し、流れが悪化した。メキースは「そうだね、正直に言うと、土曜日は裕毅にとって良くなかった」とメキースはコメント。「金曜日については個人的に満足していた。タイムシートのトップページで目立つ位置ではなかったけれど、全てのラップを分析すると正しいレベルにあった。だが、土曜日は悪かった。何が狂ったのかを一緒に分析していく必要がある」決勝では、角田裕毅はチームメイトのマックス・フェルスタッペン(2位フィニッシュ)に周回遅れにされ、最終的に12位でフィニッシュした。スタート直後に18番手まで後退した彼は、その後の展開を「人生で最悪のスタート、あるいは1周目だった」と振り返っている。メキースは続けてこう述べた。「今日の1周目は間違いなくショッキングだった。ただ、そこから先のレース運びは非常に良かったと思う。18番手から12番手か11番手まで挽回しており、ペースも悪くなかった。だから我々は非常に悪い土曜日が週末全体と数ポイントを台無しにしたということだ。今後も彼とともに改善していく」角田裕毅はレース後、取材に対して詳細に振り返った。「間違いなく、人生で最悪のスタートか1周目でした。まだ信じられません。1周目のすべてのコーナーで行こうとした場所が全部ふさがれていました。どこにも行くスペースがなかったです。1周目でたくさんポジションを失いました。本当に最悪のスタートでした」「何をすべきだったのか、正直わかりません。もちろんもっと良くできた部分はあったと思います。それがその後の展開をすごく難しくしてしまいました。ただ、正直に言えば、今日のペースは僕のレッドブルでのキャリアの中でも最高の部類に入るものでした。あの1周目が本当に残念です」