クリスチャン・ホーナーの衝撃的な退任に加え、レッドブルからはさらに2人の上級幹部が同時にチームを去ったことが明らかになった。ホーナーの退任は水曜日の朝に発表され、20年間にわたりF1で圧倒的な成功を収めたチームを率いてきた時代に幕を下ろした。彼はF1で8回のドライバーズタイトルと6回のコンストラクターズタイトルをチームにもたらした。
火曜日の午後、レッドブルの取締役会から即時退任を告げられたホーナーは、その直後にミルトンキーンズの本社を訪れ、スタッフの前で別れの挨拶を行った。関係者によれば、その場で感極まって涙を見せたという。しかし、今回の離脱はホーナーだけにとどまらなかった。RacingNews365が複数の信頼筋から得た情報によると、ホーナーに近い存在だった2名の幹部も同時に退任していた。1人目は、レッドブル・レーシングおよびレッドブル・テクノロジーの広報およびSNSディレクターを務めていたポール・スミス。スミスはホーナーの「右腕」として知られ、昨年ホーナーが女性社員から不適切行為の疑いをかけられた際も、内外の広報対応を主導していた。調査の結果、ホーナーに対する疑惑は否定されたが、当時の対応を支えたのがスミスだった。2人目は、レッドブル・グループのチーフ・マーケティング兼コマーシャル・オフィサーを務めていたオリバー・ヒューズ。ヒューズは8年半にわたりレッドブルに在籍し、マーケティング責任者からチーフ・マーケティング・オフィサーを経て、昨年6月からは現在の役職に就いていたが、今回同時に退任した。ホーナーの退任だけでも波紋が広がっているが、その影響はさらに広範囲に及んでいるようだ。この3名の同時離脱は、チーム内の勢力構造の大きな転換を示唆している可能性がある。レッドブルは昨年、スポーツディレクターのジョナサン・ウィートリーやテクニカルディレクターのエイドリアン・ニューウェイなどがライバルチームに移籍するなど、F1の幹部の間で多くの亀裂が生じているようだ。レーシング責任者であり、マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアでもあるジャンピエロ・ランビアーゼや、ニューウェイの後任であるピエール・など、長年チームの中心人物であった人物たちが、今後もチームに長く留まるかどうかはまだ分からない。
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