F2のスターでレッドブル・ジュニアチームに所属するアービッド・リンドブラッドが、名門エランド・ロードのピッチに登場し、来季プレミアリーグ昇格を決めたリーズ・ユナイテッドの選手たちと芝の上でレースを繰り広げた。このレースは、ペナルティボックスから相手側のボックスまで走り、そこから再び戻るというシンプルなものだったが、芝の上で誰が一番速いか――サッカー選手かF1マシンかを決するユニークなチャレンジとなった。
この企画は、昨年のF1イギリスGPでリーズの選手たちがレッドブルのガレージを訪れた際に発案されたもので、彼らはレースをレッドブルのポール・ポジション・ホスピタリティから観戦しながら、「もしいくつかの障害を加えれば、自分たちでもF1マシンに勝てるかもしれない」と考えたのがきっかけだった。対戦相手として選ばれたのは、クラブ内でも屈指の俊足を誇るウィリー・ニョント、ラルジー・ラマザニ、アイザック・シュミットの3選手。一方、リンドブラッドが操るのは2011年のF1ワールドチャンピオンマシン「RB7」。このF1マシンにとっての「障害」は、エランド・ロードの芝と、180度ターンして戻らなければならないという難所だった。スタート直後は芝のグリップに苦しんだRB7に対し、選手たちが素早く飛び出しリードを奪った。しかし、スロースタートから立て直したRB7は反対側のペナルティボックス付近で一気に加速。アービッドのスムーズなターンによってレッドブルは一気に差を詰め、そのままトップでゴールラインを駆け抜けた。リンドブラッドは次のように語った。「レースの前は少し緊張していた。芝の上を走ったことなんて一度もなかったし、どうなるか全く予想がつかなかった。こんな企画を実現するのはレッドブルだけだと思う。マシンにはとてつもないパワーがあるけど、芝の上ではグリップがまるでない。だからフルスロットルで走って、うまくターンできるのか正直わからなかった。でも本当に楽しかったし、普段とは違う相手――ドライバーではなくサッカー選手と競えるのは刺激的だった」一方、リーズ・ユナイテッドのラルジー・ラマザニはこう語った。「最高の体験だったよ。毎日でもレッドブルとこういうことができたら嬉しいね。一番良いのは、実際にマシンに乗ることだと思うけど。僕はF1が大好きで、子どもの頃はF1のゲームをずっとやってたから、実際のマシンの隣に立って競えたのは夢のようだった。レースの前は少し緊張したけど、自信もあった。でも最終的には、やっぱりクルマが速すぎたね。この企画の発案に関わった選手の一人がダニエル・ジェームズなんだけど、今はケガで出られなかった。彼が出ていたら、このマシンにも勝てたかもしれない。僕は彼ならRB7に勝てると思うよ!」レース後、選手たちはアジリティテストでリベンジの機会を得たほか、RB7がPK戦でどこまで通用するかも試された。 この投稿をInstagramで見る Red Bull UK(@redbulluk)がシェアした投稿