レッドブルF1の重鎮アドバイザー、ヘルムート・マルコが、自身の「引退が近いのではないか」との憶測を否定した。最近マルコは、後継者として理想的なのは4度のF1ワールドチャンピオン、セバスチャン・ベッテルだと語り、ベッテル自身もこの可能性を否定はしなかった。だが、その発言の前後から、82歳のマルコが年内にも引退するのではないかという噂が加速していた。
昨年、レッドブル社内での権力闘争をかろうじて乗り切った経緯もその背景にある。しかし、ベッテルとの話し合いの進展についてオーストリア紙『Österreich』から問われたマルコは、こう答えた。「それはあくまで私のアイデアに過ぎない」「まだ決断には程遠い段階だ。年末に私を引退させたい人が誰なのかは知らないが、私はそのつもりはまったくない」「“休めば錆びつく”というだろう?」ヘルムート・マルコの後継者と目されるセバスチャン・ベッテル実際、マルコはすでに2025年以降を見据えている。今季はリアム・ローソンが降格され、代わって角田裕毅が起用された。「角田裕毅はどんどん良くなっている。彼はフェルスタッペンのチームメイトとして、初めてマックスのパフォーマンスの片鱗を感じられる位置にいる」「ただ残念なのは、プレッシャーが高まるとまだミスを犯してしまうことだ」マイアミでは、ホンダが来年からアストンマーティンに供給体制を移すこともあり、レッドブルが2026年に向けて再びドライバー交代を検討しているのではないかという噂も飛び交った。一方で、ワールドチャンピオンシップのリーダーとなったマクラーレンのオスカー・ピアストリについて聞かれたマルコはこう語った。「非常に感銘を受けている。彼はいつも冷静で、常に前線で戦うプレッシャーを維持し続けている。それが新鮮なんだ」「だが、我々のアイザック・ハジャーも侮れない」と付け加えた。マルコは今季すでに何度も、レーシングブルズで走るフランス人ルーキーのハジャーを高く評価している。
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