レッドブルF1 不本意ながらマクラーレン型フロントウイングへの追随を検討

「マックス(フェルスタッペン)は、才能のおかげでしばらくは好成績を維持できたと思う」とメルセデスのボスであるトト・ヴォルフは推測する。「しかし、今は崩壊したようだ」「私は正確な状況を把握しておらず、チームで何が起こっているのかも知らないまま、このようなことを言っている」レッドブルの混乱は非常に深刻で、チームのコンサルタントであるヘルムート・マルコは、エンジニアたちが今シーズンを通しての進歩を遡って検証し、どこで「道を誤った」のかを見極めようとしていることを率直に認めている。しかし、チームは外部にも目を向けている。マクラーレンとメルセデスだ。「マクラーレンとメルセデスのフロントウイングは分析されなければならない」とマルコは先週末のモンツァで語った。懸念されるのは、2021年にレッドブルのウイングの過剰なたわみをFIAが取り締まった後、マクラーレンとメルセデスがFIAのチェックをくぐり抜けながら、高速走行時のたわみを実現する新たな方法を見つけたことだ。レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、チームがライバルの明らかな不正を非難しているわけではないと語る。「レギュレーションは明確だ。文言をもう一度見直すのはFIAの問題だ」とホーナーは述べた。「2021年のバクー周辺を振り返ると、フロントウイングの規則が変更されていた」「我々のウイングはテストに合格していたが、空気弾性を利用していた。だから、これはまたFIAの問題だ」「彼らが解決してくれると少しは信じているが、我々も意見を言うつもりだ」FIAが動かない場合はどうするのか？「まあ、それが受け入れられるのであれば、参加しなければならない」一方、マックス・フェルスタッペンは、マクラーレンのランド・ノリスにどれだけのポイントを失うことになるのか、レースごとに管理しなければならないという厄介な状況に置かれている。モンツァでは、ノリスに対するマックスのリードは70ポイントから62ポイントに縮まった。イタリアのLa Gazzetta dello Sportは「レッドブルを支えているのはマックスだ」と推測した。「彼は、すべてを勝ち取る食人鬼から会計士へと変貌したが、タイトルを獲得するにはそれが必要なのだ」マルコもこの評価に同意する。「マックスはもはや自分の才能を十分に活かしきれていない」と81歳のマルコは言う。「マックスは限界までハードにプッシュすることができない。なぜなら、車がそれを許さないからだ。車があまりにも予測不可能で、不安定すぎる」「我々が認識しているのは、我々が誤った方向に進んだ瞬間まで戻らなければならないということだ。それがどれだけ早く実現するか見てみよう」興味深いことに、フェラーリのフレデリック・バスール代表も、マクラーレンとメルセデスのウイングデザインについて、いくつかの疑問が残っていることを認めている。「私はこの件について報道陣と議論するつもりはない」とバスールは語った。「しかし、(FIAの)ニコラス・トンバジスとは話し合ってみるつもりだ。我々は連盟の決定を尊重しなければならないが、非公開で議論するつもりだ」