クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・レーシングのトップであるだけでなく、タイのレッドブルの大株主の意向により、グループ全体の経営を引き継ぐことになるかもしれない。女性従業員への“不適切な行為”の騒動が続いているにも関わらず、ホーナーは依然として全面的な支援を受けており、タイ側は現在オーストリアにある本社との関係を断ち切り、ドバイに移転することを望んでいるとさえ言われている。
サウジアラビアGP終了後、ドバイでレッドブル首脳陣の会談が行われた。これは不倫騒動に終止符を打つための会議と思われたが、実際はチャレーム・ヨービディヤーが51%を所有するレッドブル社をどうするかというものだった。この会議でホーナーの立場は弱まるどころか、むしろ強化された。レッドブルのオーストリア派閥はこの昇格に猛反対しており、何よりもグループの移動に反対している。その結果、レッドブル・レーシングの平穏は遠のいた。当面は、ヘルムート・マルコがフェルスタッペン一家に支えられながら、チームの外部アドバイザーとして活動を続ける。マルコは「すべてが解決したわけではない」と認めており、先週日曜日には離脱が迫っているという噂さえあった。彼はこれまで通り“アドバイザー”として仕事を続けるのだろうか?マルコは「まあ、そうだね。そう思う。常に会話や議論がある」と直属の上司であるオリバー・ミンツラフとも話し合いをしていることを示唆した。「現時点では他に懸念すべきことがある」とマルコ氏は付け加え、タイの株主と直接接触することは「稀」であると強調した。「会話は通常、英国人弁護士のピーター・ブレーク・ターナーを介して行われる」「タイの株主の側からは、すべてがクリアになっている。彼らにとってはすべて問題ない。他に何かが起こるかどうかは分からない。非常に複雑で、理解するのが難しい」もちろん、マルコの離脱はおそらくマックス・フェルスタッペンの離脱に直結し、クリスチャン・ホーナーがフェルナンド・アロンソとの話し合いを活発化させ、早ければ2025年にもアレクサンダー・アルボンとコンビを組む可能性があることの説明にもなるだろう。