ロス・ブラウンは、F1支配問題の解決策はマックス・フェルスタッペンと組むレッドブルのセカンドカーに「もっと競争力のある誰か」を起用することだと考えている。レッドブルRB19は2023年F1のトップクラスであり、レッドブル・レーシング以外で勝利を手にしたのはシンガポールGPのフェラーリのカルロス・サインツだけだ。
しかし、レッドブル陣営内では一方的なチーム内バトルが繰り広げられており、フェルスタッペンが2021年にチームに加入したセルジオ・ペレスに圧勝している。ペレスの2勝に対してフェルスタッペンは17勝を挙げ、カタールでは5戦を残して3年連続のドライバーズタイトルを手にしているが、もし挑戦できるチームが現れなかったとしても、フェルスタッペンの優位性を緩和する解決策があるとブラウンは考えている。ロス・ブラウンは、レッドブルへの潜在的な挑戦者について「ほとんど兆候は見られない」とTalkSportに語った。「ランド・ノリスや時にはオスカー・ピアストリとともにマクラーレンはドアをノックしているとは言えるがね」「この冬でリセットされるだろうと楽観視している」「トップに立つと、新車の設計を早めに始められるという利点があり、その優位性が数年間続くこともある」「率直に言って、私が見たいのは、もう1台のマシンでより競争力のある選手だ。残念ながら、セルジオ(ペレス)はマックス(フェルスタッペン)とあまり競争できなかったからだ」ブラウンはメルセデスのチーム代表として、2013年にニコ・ロズベルグとともにルイス・ハミルトンを起用する決断を下したときのことを振り返った。幼なじみからライバルとなったふたりは、2014年と2016年の最終戦までワールドチャンピオンを争ったが、ロズベルグはタイトル獲得後に引退した。「たとえ支配的なマシンを手に入れたとしても、相手のマシンに誰かが乗って彼らに苦戦を与えたとしたら、我々はロズベルグとハミルトンのことを思い出す。メルセデスが支配していた素晴らしい年だった」とブラウンは付け加えた。歴史によれば、レッドブルの支配は2024年まで続く可能性が高く、チームは来季も同じドライバーパートナーシップを継続するつもりだ。ペレスは、トラブルにもかかわらず、後任の可能性が噂される中、ミルトンキーンズに本拠を置くチームともう1年シーズン契約を結んでいる。レッドブルのセカンドシートを狙う候補の1人はダニエル・リカルドで、彼はマクラーレンでの苦しい2シーズンを経て、今季アルファタウリからF1にカムバックした。負傷によってカムバックを妨げられているリカルドだが、来年はアルファタウリでフルシーズンを戦い、レッドブル上層部に自分の価値を証明するつもりだ。
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