レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ランド・ノリスをレッドブルに引き入れたいと考えていることを認めた。シルバーストーンでは、23歳のノリスが改良されたマクラーレンで印象的な走りを見せている間、マルコがノリスの代理人マーク・ベリーマンと会話する姿が目撃されていた。
「彼は2025年までマクラーレンと契約を結んでいるが、若手ドライバーの中では群を抜いて強い」とマルコはKleine Zeitungに語った。「彼の若々しい性格もレッドブルに最も合うだろう」さらに、ノリスとは過去に「集中的な話し合い」が行われたとし、「彼とマックス(フェルスタッペン)が親友であることは周知の事実だ」と付け加えた。しかし今のところ、レッドブル・レーシングはセルジオ・ペレスと来年までの契約を結んでいるほか、ダニエル・リカルドがアルファタウリのレースシートに復帰することで再び脚光を浴びている。もちろん、これは最初のF1フルシーズンでわずか10レースでF1での地位を失った、苦戦を強いられているルーキーのニック・デ・フリースにとっては悪いニュースだ。元F1ドライバーのルーカス・ディ・グラッシは「10レースでドライバーをクビにするということは、採用の決定プロセスが間違っているということだ」と語った。デ・フリース解雇は、マルコとレッドブルが有名だが物議を醸しているレッドブルのドライバープログラムを今年いっぱいで削減しようとしているといううわさとも重なっている。レッドブルは残酷な決断を下すことで知られている。33歳のリカルドの低迷していたキャリアを復活させるために28歳のデ・フリースを即刻解雇したこともそのひとつだ。「レースは残酷だし、決断も残酷だ」とオランダの有名レーシングドライバー、トム・コロネルは語った。「私の意見では、シーズンの半分も終わっていないのにドライバーについて決断を下すのは早すぎる」「F1以外にもたくさんのことがある。しかし、自分の進歩を示すためにフルシーズンを過ごすのは当然のことだと思う」
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