レッドブル・レーシングは2023年のF1シーズンに向けて「大きな一歩」を踏み出したとは感じていないとチーフエンジニアのポール・モナハンは語る。ミルトンキーンズを拠点とするレッドブルは、開幕2戦でワンツーフィニッシュを達成し、好調なスタートを切った。この素晴らしいスタートは、22戦中17勝を挙げた2022年の圧倒的な強さに続くものだ。
レッドブルのライバルたちは、RB19が他のF1マシンとは違う次元のものだと現時点で白旗をあげている。しかし、ポール・モナハンは、2022年と比較して、今年はそれほど大きく変わったと考えていない。「自分たちが大きな一歩を踏み出したとは感じていない」とモナハンは言った。「最初のテスト、最初のレースで、自分たちが望むような競争力を発揮できるかどうかという懸念があった」「ミルトンキーンズの優秀なスタッフとともに、最高のマシンを作り、できる限りの進歩を遂げたい。我々は、競争相手のことを本当によく判断している」「競争相手がもっと大きな一歩を踏み出したら、僕たちはトップに立つことはできない」レッドブルは前回ジェッダで、マックス・フェルスタッペンがドライブシャフトの問題で予選を早々に切り上げるという波乱の展開に見舞われた。チームメイトのセルジオ・ペレスがポールポジションからレースで勝利を収める中、フェルスタッペンは15番グリッドから2位まで挽回した。レース中は快適に見えたが、モナハンは、フェルスタッペンの予選での問題は、チームが現状に満足してはいけないということを思い知らされるものだと強調した。「ミルトンキーンズの才能の深さが証明されたからこそ、今の状況にたどり着いた。我々はとても幸運だ」とモナハンは語った。「もちろん、それを維持しなければならないし、他の競争相手も我々を捕えようとしている。追い越される可能性はある。自分たちの栄光に甘んじることなく、自己満足に陥らないようにしなければならない」「予選で小さなミスがあればどうなるかはわかった。これで終わりというわけではない」