レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2026年までにシャシーからエンジンまでF1マシン全体がミルトンキーンズで製造されるようになると語る。レッドブル・レーシングの本部はイギリスのミルトンキーンズにある。チームの本部は、1990年にジャッキー・スチュワート卿の指揮の下に設立され、スチュワート・グランプリで使用されていたものが受け継がれている。
現時点では、レッドブルのミルトンキーンズにあるファクトリーではシャシーのみが製造され、F1パワーユニットはホンダが日本で設計および製造されたものが使用されている。同じ敷地に設立されたエンジン部門のレッドブル・パワートレインズでは、ホンダから納品された現行エンジンを運用するのと並行して、2026年にむけてエンジン開発が進められている。そして、その体制は2026年までに変わるだろうクリスチャン・ホーナーは語る。「車全体をここミルトンキーンズのサイトに持ってくる」とクリスチャン・ホーナーはBBCに語った。「レッドブルはエンジンとシャシーをすべて1つのサイトで生産するマラネッロ(イタリア)のフェラーリ以外の唯一のチームになるだろう」「エンジンの設計者とシャシーの設計者が並んで座ることで、これらの分野の完全な垂直統合が行われる」「ミルトンキーンズにとって、そして、英国にとって、ここに拠点を置くことは、この地域にあるスキルセットと、我々が引き付けることができる才能の証だと思う」レッドブルは、2021年シーズンの終わりにホンダがF1から撤退した後にレッドブル・パワートレインズを創設し、チームはメルセデスから数人の重要人物を引き抜いた。。そのリストには、非常に尊敬されているエンジニアのフィル・プレウと、メルセデスで20年間過ごしたブリックスワース工場の機械工学の責任者であるベン・ホジキンソンが含まれている。今年4月レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、50人がメルセデスを離れてレッドブル・パワートレインズに加入したと語っている。レッドブルの計画では、エンジンは 2026 年までにミルトン キーンズで製造される予定であり、クリスチャン・ホーナーは「エンジン的にはまだ先だ」と語る。「まったく新しいエンジンを製造し、フェラーリ、メルセデス、ルノー、そして、スポーツに登場するアウディと戦うためには36か月半かかる」「したがって、それは我々にとって大きな挑戦だが、適切な人々、適切なツール、適切な文化とアプローチがあれば、シャシーで得たものと同様のものを生み出すことができると思っている」レッドブルは、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長が 、026 年にF1グリッドに戻る可能性があると述べているにもかかわらず、独自のF1パワーユニットの計画を進めている。「HRCとして、2026年以降のPUマニュファクチャラーとして登録しました」と渡辺康治社長は語った。「2026年以降のレギュレーションは、カーボンニュートラルと電動化の方向に進んでおり、それは本田技研工業の基本的な方向性と一致しています」
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