レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2022年F1第11戦オーストリアグランプリの決勝を振り返った。ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンはシャルル・ルクレール(フェラーリ)にわずか1.5秒差で敗れ、レッドブル・リンクでの通算5勝目を惜しくも逃した。
一方、セルジオ・ペレスは、オープニングラップにおけるジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触の影響で負ったダメージが原因で25周目にリタイアし、チームのホームレースで落胆の午後を過ごした。「今日は重要なポイントを獲得できたが、望んでいたレース内容ではなかった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「フェラーリを祝福したい。カルロス(サインツ)はアンラッキーだったが、彼らの方がレースの大部分で速く、これが彼らにより多くの戦術的選択肢を与えた」「ファーストスティントの中盤以降、マックスのタイヤデグラデーションが激しくなり、対処できなかった。今週末の2レースで、我々がフェラーリに対して失ったのは5ポイントだけだが、当然ながら、チェコのリタイアは非常に残念だ。ジョージ(ラッセル)との接触によるダメージがあまりにも大きかったため、ポイントを獲得できるチャンスが消えてしまった。マイレージをセーブするために彼をリタイアさせるしかなかった」「フランスで挽回できるよう全力を尽くす。まだ我々がリードしているが、状況が一瞬で変わる可能性があることは理解しているので、プッシュし続ける必要がある」「今週末のグランドスタンドやファンパークで数件の嫌がらせやヘイトが発生したと聞いて、ショックを受けている。我々はこのような行為を非難するF1コミュニティと共にある。私たちはインクルージョンを尊重し、ファンが私たちのスポーツを楽しめる安全な場を求めている」2位で終えたマックス・フェルスタッペンは「今日はちょっと遅すぎた」とコメント。「戦略的にはベストを尽くしたけど、フェラーリが非常に速かった。なぜこれほどまでにタイヤがデグラデーションを起こしてしまったのか、理解する必要がある。勝つことはできなかったけど、多くのポイントを獲得できた。難しい局面ではポイントを取ることが重要になるけど、今日はそれができた」「この週末にファンから受けたサポートは信じられないほどだったけど、いくつかショッキングなことを耳にしている。明らかに間違っているし、起きていることは全く正しくない。ホームコースでのF1を祝うべき週末に、こんなことを言いたくはない」リタイアで終えたセルジオ・ペレスは「あまりに早くレースを終えてしまい、とても残念だ」とコメント。「レース前はいいチャンスが巡ってきたと思っていたので、とても苦しかった。マシンのダメージが大きく、どこにも進めなかったのでリタイアせざるを得なかった」「ジョージ(ラッセル)にできる限りのスペースを与え、2台ともクラッシュしないだけのスペースはあったと思うけど、残念ながら衝突してしまった。他にできることはなかった」「今日の結果はチャンピオンシップを争う上で痛いけど、なんとかばん回したい。今シーズンはずっと同じような展開で、僕らが速いときもあれば、フェラーリのほうが速いときもある。でも今日は明らかに彼らのほうが速かった。シーズンは長いので、次の週末にはもっと強くなって戻ってこられることを期待している」