レッドブルF1首脳 「ルノーのPUではもう王座を獲得できないと確信していた」

しかし、2014年にF1にV6ターボハイブリッドエンジンが導入されたとき、栄光の時代に終止符を打たれた。そこから、ルノーとレッドブルF1の関係は悪化し、ルノーのF1パワーユニットは、2016年からレッドブルF1のパートナーであるスイスの時計会社であるタグ・ホイヤーにブランド変更さえされた。2018年シーズンの終わりに、レッドブルF1とルノーは決裂し、レッドブルF1はホンダのF1エンジンに切り替えた。ホンダは、2018年にレッドブルのジュニアチームであるトロロッソにエンジンを供給していた。レッドブルF1は、2016年にシニアチームに昇格したマックス・フェルスタッペンがタイトルを争えるドライバーだと信じていたが、ルノーのF1エンジンには同じ確信はなかった。「ルノーエンジンでチャンピオンシップに勝つことできないと我々が確信していたことを忘れてはならない」とヘルムート・マルコはAutorevueとのインタビューで語った。もちろん、ホンダと提携するというレッドブルF1の決定は、ルノーにとどまるよりも間違いなく大きなリスクだった。トロロッソとの最初のシーズンで、ホンダはマクラーレンとの失敗を克服する兆しを見せていたが、ホンダにF1タイトルを獲得できるパワーユニットを期待するのは時期尚早だった。ヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンがすべての開発で常に最新情報を伝えられており、ホンダのF1エンジンに切り替えるというレッドブルF1の決定を非常に支持していたと説明した。「彼は常にチームを支持していた」とヘルムート・マルコは確認した。「ホンダとスタートしたときでさえ、我々は常に彼に計画を完全に知らせ続けていた。彼は常に最新の開発情報を入手している」ホンダF1への信頼は最終的に報われ、マックス・フェルスタッペンは2021年のF1ドライバーズチャンピオンを獲得し、最終的に彼とレッドブルF1が目指していた目標を達成した。