レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、レッドブル・パワートレインズが独自のエンジニアリングおよび製造能力を構築するのには時間がかかるため、当面はレッドブルとホンダの関係は続いていくと説明する。ホンダが2021年末でエンジンメーカーとして正式にF1から撤退することを受け、レッドブルはホンダのF1エンジンの知的財産権を引き継ぎ、独自のエンジン部門であるレッドブル・パワートレインズを設立した。
形式的にはホンダはF1から撤退したが、レッドブル・レーシングに短期的な変化はあまり見られず、クリスチャン・ホーナーは2022年シーズンのホンダとの関係がどのように機能するかを概説した。「ホンダとの合意の一環として、エンジンは引き続き日本のさくらで組み立てられ、日本からの技術支援を受けてサポートされる」とクリスチャン・ホーナーはRacingNews365.comに説明した。クリスチャン・ホーナーは、ホンダとの関係はエンジン開発凍結が終了する2025年まで継続する可能性があると認める。「おそらくそうなる可能性は高い」とクリスチャン・ホーナーは付け加えた。「現在、我々はそれについて話し合っている。2022年のように、エンジンは日本で生産され、製造され、我々に出荷される可能性がある」「我々がエンジンメーカーに移行する際に救済を申し出てくれたホンダに非常に感謝している」「彼らは日本からユニットとして来るだろう。すべてのレースサポートは今年も日本から行われる。これは技術的な合意であるため、現時点では非常に幅広い」ホンダが正式にF1エンジンプログラムを終了することで、レッドブルは英国でF1活動を行っていたホンダ・レーシング・デベロップメントのほとんどの従業員を引き継ぎ、彼らはレッドブル・パワートレインズの直接の従業員になる。だが、ホンダの上級職員の一部はこれには含まれない。「ホンダのスタッフ全員が、2月末に我々の雇用に加わる」とクリスチャン・ホーナーは語った。「山本さん(雅史/マネージングディレクター)はコンサルタントになり、田辺さん(豊治/レクニカルディレクター)はホンダに留まると思う」「しかし、HRD UKのすべての作業員は我々のところに移籍する。(2022年の)5月か6月頃にレッドブル・パワートレインズのダイナモと作業が完了するまでエンジンはホンダのサービスが継続される」2022年シーズンの大きな疑問符は、エンジンがまだレッドブルに供給されているホンダのパワーユニットであることを考えると、エンジンが正確に何と呼ばれるのかということだった。「エンジンはレッドブル・エンジンとしてブランド化されるだろう」とクリスチャン・ホーナーは確認したが、ホンダの存在は認められる可能性が高いと述べた。「我々はまだシーズン後半に発表されるブランディングの提携をしている。完全に見えなくなることはない」