レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今年FIA-F2に参戦することが決定した岩佐歩夢が「F1への道を切り開く」ことを期待していると語る。レッドブル・ジュニアチームとホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクトのドライバーである岩佐歩夢は、2022年にDAMSからF1のフィーダーシリーズであるFIA-F2に参戦する。
2020年にフランスF4を圧倒的な強さで制した岩佐歩夢は、2021年にFIA-F3に参戦し、ランキング12位で終了。シーズン終了後のアブダビF2テストで好パフォーマンスを見せ、DAMSへの加入が決定した。DAMSとレッドブル・ジュニアチームとは歴史があり、多くのF1ドライバーを輩出している。カルロス・サインツはF1に到達する前の2014年にフォーミュラ・ルノー3.5でタイトルを獲得。ピエール・ガスリーはGP2での最初のフルシーズンをDMASで戦った。また、今年ウィリアムズF1でタッグを組むアレクサンダー・アルボンとニコラス・ラティフィはDAMSでチームメイトだった。岩佐歩夢は「DAMSでF2の1年目を迎えることができてとても興奮しています」とコメント。「12月のテストで一緒に仕事をし、クルマとチームについて多くのことを学びました。プレシーズンテストに先立って多くの役立つデータを収集しました」「今年はいくつかの新しいトラックに挑戦することになります。これは挑戦ですが、シーズンを通して自分のスキルを伸ばすことを楽しみにしています」「フランスのF4でレースをしていたときにル・マンに住んでいたので、この地域に拠点を置くチームとF2で競うのは素晴らしいことです。バーレーンに到着し、3月2日から4日にテストするためにDAMSでトラックに戻るのが待ちきれません」岩佐歩夢の先輩ドライバーである角田裕毅も、FIA-F3で1年を経て、FIA-F2でランキング3位に入ってF1スーパーライセンスを獲得。昨年、アルファタウリからF1デビューを果たしている。アルファタウリの現在のドライバーであるピエール・ガスリーの契約は2022年までとなっており、レッドブルは次のF1ドライバー候補の5名をFIA-F2に送り込んでいる。レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「再びDAMSと仕事をすることをとてもうれしく思っている」とコメント。「歩夢は若くて有望な日本人ドライバーであり、F1への道を切り開くことができると期待している」「彼は昨年F3で才能を発揮したので、F2シーズンを成功させることができると確信している。 2022年の歩夢の発展を見ることに興奮しており、トラックでのポジティブな結果を楽しみにしている」