レッドブルF1のモータースポーツアドザイバーを務めるヘルムート・マルコは、ピエール・ガスリーの去就について“今後2年”でレッドブル・レーシングに昇格させるか、放出するかを判断すると語った。ピエール・ガスリーは、レッドブル・ファミリーである意味で不遇の時代を経験している。ジュニアチームでGP2でチャンピオンを獲得したが、F1は時期尚早と見なされて日本のスーパーフォーミュラに武者修行に出された。
その後、ジュニアチームのトロロッソでF1デビューしたピエール・ガスリーは、その活躍が認められてレッドブル・レーシングに昇格したが、成績不振を理由にシーズン途中にトロロッソに降格させられた。その後、ピエール・ガスリーは、アルファタウリに名前を変えたチームで優勝を含めて3年連続で表彰台を獲得し、グリッドで最も印象的なドライバーに成長したが、レッドブル・レーシングにステップアップする可能性は除外されている。ヘルムート・マルコは、ここ数週間でピエール・ガスリーが2022年にレッドブル・レーシングのシートを獲得することはなく。代わりにアルファタウリのチームリーダーとして継続することを望んでいることを何度か明らかにしている。ピエール・ガスリーがアルファロメオでの2022年の選択肢を検討しているという噂について質問されたヘルムート・マルコは「まず第一にあと2年間の契約があるので、このようなアルファロメオのストーリーがどこから来たのか分からない。第2にアルファロメオはアルファタウリのようなレベルではない」と NewstalkZB にコメント。「誰もが知っているように、我々には2つのF1チームがあり、我々のブランドであるアルファタウリというファッションブランドに多大な努力を払っている。そこには強力なリーダーが必要だ」ヘルムート・マルコは、レッドブル・レーシングでのマックス・フェルスタッペンに次ぐガスリーのチームメイトになるという挑戦に立ち向えるかどうかについて疑問を投げかけた。「彼はベストを尽くしているが、非常に優れたBチームでナンバー1になることと、トップチームでマックス・フェルスタッペンのナンバー2になることとはまったく異なるストーリーだ」とヘルムート・マルコは語った。「精神的にそれは大きな違いを生み出す」そして、ヘルムート・マルコは、レッドブルF1は、今後2年間でピエール・ガスリーの将来について判断を下すと語る。「我々は彼の進歩を見ている。そして、今後2年間で、彼が自由市場に参入するか、それともレッドブルに連れて行くかを決定する」ヘルムート・マルコは、その時までは、ダニエル・リカルド以来、マックス・フェルスタッペンとともにレースに勝った唯一のチームメイトであるセルジオ・ペレスが、レッドブル・レーシングのレースシートを保持する可能性が高いとほのめかした。「ペレスは31歳になる。したがって、全体的にレッドブル・レーシングで彼が長くいすぎることはないだろう」とヘルムート・マルコは結論付けた。