レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダのF1エンジンプログラムを引き継ぐというレッドブルの決定は、F1で“自分自身の運命をコントロールできる”ことを意味すると述べた。ホンダF1は今シーズンの終わりにレッドブルのワークスサプライヤーとしてのF1活動を終了するが、2022年から2024年までF1エンジンの開発を凍結するというF1の決定を受け、そのエンジン技術をレッドブルに譲渡することを受け入れた。
したがって、レッドブルは、ミルトンキーンズの敷地内に設立するエンジン専用会社レッドブル・パワートレインズで2022年から『レッドブル』にブランド化されたF1パワーユニットを管理および保守していく。だが、この大胆な動きにより、レッドブルは、エンジン管理、エンジニアリング、設計の面で、レッドブル・レーシングとアルファタウリがこれまで教授したことのないレベルの独立性を獲得することができる。クリスチャン・ホーナーは2月15日(月)のホンダF1との契約発表後のインタビューで「パワーユニットとシャシーの統合に関して、我々は自分たちの運命をコントロールした」と語った。「既存レギュレーションの短期的なシナリオがある。もちろん、新しいレギュレーションがどうなるにしろ、それを引き受けられる立場にある必要がある」「我々はパートナーにに恩義を受けることがないので、自分たちでそれを行うための独立性を持っている」「エキサイティングなパートナーがやってきた場合、もちろんそれを真剣に検討することは理にかなっている」クリスチャン・ホーナー氏は、多額の投資に裏打ちされたF1エンジンプログラムを実行するという決定により、レッドブルは最終的に「メルセデス、フェラーリ、ルノーに対して競争力をさらに高める」と語った。「我々はシャシーで何年にもわたって達成してきたことを成し遂げられるとは思ってもみなかった」とレッドブルの4回のF1コンストラクタータイトルに言及してクリスチャン・ホーナーは付け加えた。「今の課題は、パワーユニットユニット内でそれを再現することだ」2022年からのF1エンジン凍結について、クリスチャン・ホーナーは、エンジンメーカーが開発凍結に全会一致で同意した一方で、パフォーマンスの収束を確実にする正式なメカニズムは決定されていなかったことを明らかにした。しかし、クリスチャン・ホーナーによれば、F1チームは、そのような不一致が生じた場合に、F1パワーユニット間の重大なパフォーマンスギャップに対処することに同意していると語る。「レギュレーションの範囲内には何もないが、メーカーが不調に陥った場合に備えて、それに対処するためにそれぞれがFIAをサポートするメーカー間の合意がある」とクリスチャン・ホーナーは語った。「したがって、レギュレーションの範囲内ではないが、事実上、それが発生した場合に対処するために各メーカーが取り組んでいる」「それはFIAに当事者をテーブルに連れて行くのに必要な権限を与える。これは重要であり、特に各OEMのトップレベルから明確な理解がある」