レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、『RB16B』と呼ぶ2021年F1マシンは、今季マシンの60%以上が引き継がれることになると語る。新型コロナウイルスのパンデミックに対応するためにチームが合意したコスト削減策の一環として、2021年は今季のシャシーが継続使用される。だが、厳格なシャシー凍結が定められているものの、開発にある程度の自由は残されている。
空力面の変更はオープンであり、シャシーに関しても2つの開発トークンを使用して、改善したいマシンの特定の部分を選択することができる。最近、マックス・フェルスタッペンは、今季マシンには来年にむけて対処されるであろう“弱点”があると認めており、チームは大幅な刷新をすることをほのめかしていた。レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、多くのパーツはキャリーオーバーされるが、いくつかの根本的な作業も行われていると説明した。「RB16Bの…マシンの60%が(RB)16になると思う」とクリスチャン・ホーナーは説明した。「すべてのマシンと同様に、来年にはコンポーネントのキャリーオーバーが大量にある」「我々のマシンはそれなりの基礎を備えている。我々はライバルと比較した弱点がどこかを把握しているし、そこが冬の間の開発で焦点を合わせている部分だ」「来年、メルセデスは非常に強力なパッケージになるだろう。それは間違いない。しかし、我々はすべての情報、ツール、データを使って、できる限り最善の仕事をしなければならない」今年のレッドブルは空力異常に悩まされてきたが、クリスチャン・ホーナーは、マシンのメカニカル側が同じままであっても、それらの困難を解決できると楽観視している。「シャシーの多くは同じままであり、サスペンションエレメントは明らかに同じままだ。ギアボックスはすべてが持ち越されていると思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。「基本的には着ている服が違ってくるだろう。もちろん、空力面と言う意味でね」「そして、もちろん、来年は予算上限の世界も入ってくるので、開発能力はもう少し焦点が絞られている、もしくは多くの焦点が絞られることになる」「来年は新しい挑戦、別の挑戦になるだろうが、我々にはそれなりのマシンの基礎があると思っている」「特にここ数ヶ月で、マシンは全般的にメルセデスにどんどん近づいている。それは本当に励みになっている」